(53) 温泉は、ヌルリとした感じで | すずめがチュン

すずめがチュン

アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

日頃 馴染んでいるモノと似ていた、


  湯船の中で、首をコキコキとまわしてみると


 痛くない!


とたんに、心配な 今日これからが


  楽しいものに思えてきだした。



そうだ・・・・今はほんとに


  上手くいく!と思いさえすれば


 嘘みたいにその通りになる!のだから


  だとすると・・・・



しまった!


  きのうの頭痛は


 「絶対、だいじょうぶ!」と思ってたら


  きっと、起きなかっただろうに、と


  今更ながら気づいた。



宇宙船との交流は、今は


 毎日、出会えることも、自分の気もちが届いてる事も


全て何から何まで・・・・


 不思議なくらい、完璧に


   信じられるのに


 何でもない日常のことは?


  案外、そう思えてないのだった。



気が付くと、


 いつもの常連さんたちが


  慣れた様子で


 席に、「多分・・・・こうなるかも席」に


  ついている



「雨に・・・なるかも」「頭痛が・・・・・おきるかも」


 「モアイさんが・・・・・イライラするかも」


「・・・・かも」「・・・・かも」さんたちは


  今回、出発する時から


   そういえば、 いたのだった。



急いで、看板を


 日の当たる、「絶対、だいじょうぶ席」と書き換えてみた。



そ~したら テキメン、見事に天気はもって・・・・


 頭痛もないし、モアイさんも上機嫌で


  旅は終わった!



「というわけよ、」と


 結局、その晩も泊まってくれたケイさんに


  言うと、


  「ふ~ん、そういうことね」と


 お土産のカステラを、モソモソ食べながら頷いた。



「簡単なのにね・・・・どうして、そう思えないんだろうね」


 肝心の、日常的な事は・・・・


  無意識に、この願いはムリとか、今はダメとか


  選別してるんだよねぇ」


  「クセみたいなものかな」


「それは、あるかも


 あきらめグセというのが、


  それも・・・・最近ついたものじゃなくて、もう


 物心つく、子どものころに出来上がってるんだと思うよ。」


  「うんうん、そうだと思う」



「ゆーくんだっさて、ほんとは一日中、外で遊んでたいわけじゃない」


  「うん」


「でも、そうは出来ないんだって、もうあの年で


 諦めなきゃいけないわけよ」


  「ま~だ、あきらめきってないけどね、」


「そして、あの小っちゃいアタマでさ、


  分別するようになるの、できる事と、できない事を


 かわいそうよね・・・・・」


  「で、それがどんどん増えていって」


「大人になってゆく、自分の望まない決めごとを無理やり


 押し付けられながら、」


  「あ~しなさい、こうしなさい、って」


「うん、アレしたらダメ、コレしたらダメってね」



  「ダメダメばっかり・・・・・いったい、大人になるまで


   どれくらいのダメがあるんだろ?」


「全部じゃない?」


  「え、全部って・・・・全部じゃないでしょ、やっていいってことも


   あるから」


「それも、制限つきでしょ、いつとか、どのくらい・・・とか


  どんなふうに、何処でとか、


 なんの制限もなく、“いいよ”っていうのは・・・・・


  無いと思うよ」


  「そうかぁ、 それ思ったら、不自由な生活してるのよね、私たちって」


「思ってもみないけどね、見えないように、うま~くこしらえたオリの中に


 入ってる感じかな」



  「どうして、わからないんだろう、」


「多分、上手にカムフラージュされてるからよ、


 常識とか、しきたり、決まりとかいう言葉で、法律ていうのもそうじゃない


  思うんだけど・・・・、ほんとに、あんなに沢山の


   決め事が必要なんだろうか?」


  「ねえ~っ!」


「どんどん、ドンドン、増え続けてきてあんなに


   途方もない量になったんだろうけど、どうでもいいようなモノも


 中にはありそうだけどね・・・・


   法律の断捨離というのは、ないのかしらね」


  「ほんと、ほんと!」



   と、いつもながら話はトンデモない方へ


    行ってしまうのでしたが。


  


 


 つづく