(41) メガネの 鼻あての部分が、ポロっと、とれた | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

・・・・・しまった!


 と思っても、もう後の祭り。



もう小一時間ばかり


  ビーズの穴に、紐を通しているのだが・・・


 じわじわ ズリ落ちてくるメガネのせいで


  微妙に、焦点が定まらず


   そのたびに、手を止め、メガネを戻す、



  ・・・・また、落ちてくる


   それを、何度もくりかえし、



   ・・・・ったく、めんどくさいな!と、


メガネを外し、以前使っていた、少し度が合わない


   メガネにかけ替えて


  鼻あての処を、いじっていたのだ。



 そのとたん、ポキッ・・・・・と折れ、


   ポトン、と落ちた。



  ああ~っ!、


   思わず声が出る・・・・・


  キラキラビーズの中に、転がった鼻当ては


    間抜けな感じで・・・・・いや、


   マヌケなのは、折った私だ・・・


   

早くも、アタマの中には、


   「買い替え」という言葉が、浮かんでくる、


  そして、それにかかる時間と費用の事も・・・・



    だんだん憂鬱になってきた。



 元々、頭痛もちの体質では、一時もメガネなしでは


  過ごせない・・・・のだから


    他に選択肢はない、



 本物のメンドクサイ、事になってしまった。



  憂鬱の雲が、更にモクモクと 大きくなってゆく。


 さて、いつ行くよ?・・・・今日でしょ、


  ・・・・・モクモク・・・・モク?


  雲は、頭のすぐ上まで


   下りてきた。



ふと、今日は祭日であることを、思いだし


 もしかして?と、妹に電話する、



「きょう、祭日だけど、お店休み?」


  「うん、そのつもりだけど、ナニ?」


「そう!・・・じつはね、カクカクシカジカで・・・なのよ、


 お願いできるかな、」


  「いいよ。」


 と、なった。


   なんて、タイミングのいい!


    ありがとよ、祭日さん!、いや妹!



それからも、うまい具合にコトは運び、


 同じサイズのフレームがあって、一時間もしない内に


  メガネは新品になって戻ってきた。



 「よかった~!」


   「フレーム、いくらだった?」


 「二万四千円ちょっと・・・」


   「え、安かったね、」


 「うん、今度のは、ナンチャラとかいう、大層なモノじゃないから」


   「あ、そう」


 「でね、二三日前に誕生日でした、葉書もらってたんですけど、って


  言ってみたら、『じゃ、2千円割り引きしときますね』だって、」


   「え~、よかったじゃない、言ってみるもんだね」


 「ねぇ~っ、ほんと、ほんと」



と、ちゃっかり値引きまでしてもらい、意外や予定してた


 半分で済んだ。


 それでも、こたえる出費には違いないが、


  これで、よしとしよう。



 「さて、お礼にごはんでも食べに行く?」


   「うん・・・ちょっと、用事があるんだ、あとで遊びに


    行っていい?」


 「あ、そうなの残念ね・・・・いいよ、夜ね」


   「夜になったら、ぱっと晴れてさ、星とか見えたらいいのに」


 「そうだね・・・今日、曇ってるしねぇ・・・」


   「シップも見えないよね」


 「うん」


   「一度でいいから、ドンって大きな宇宙船現れないかなぁ」


 「ほんの、一二秒でいいのにね!」


   「そうなのよ・・ワっ!と言ったとたんに、消えてもいいから」


 「でもさ、この前の、19日の銀河連邦のチャネリングメッセージに


   書いてあったよ、見てないでしょ、


      ちょっと待って・・・メモってあるから・・・


  『 天は降下して、肉体となる物理的な相を形成し始めてます。


    私たちは今、物理相を上方に移動させ、思いだしながら


    肉体を、どのように具体化するのか、再構築をしようと


    動いてます』、だって・・・・だから大変なのよ、高次元の


   人たちが、私たちに 姿を見せるというのは、」


    「ふう~ん・・・それで夢の中でしか、今は会えないわけ?」



 「それも、書いてあったよ・・・最近読んでないっていうから


   それも、メモっといた。


  『夢を見ながらの、私たちの宇宙船の 乗船の間に、私たちは


   光と音を用いるヒーリング技術によって、あなた方の変態プロセスを


   助けています。 朝、目覚めると あなた方は、エネルギーの充満を


   感じるか、或いは、あたかも一晩中 働いていたかのような疲労を


   感じるかもしれません。 しかし、これ等のどちらも 私たちが


   あなた方に 働きかけていた、明らかな証拠なのです。』


     だってさ・・・・どお」


    「やっぱり・・・、夢の中でなんかやってる、というのは


     なんとなく覚えてるんだけどね、」


 「そうなのよ、起きてベッドから、足おろしたとたん、


   忘れるんだよねぇ・・・・・あ、そうだ、


  この前おもしろい夢見た、最後のとこだけ 覚えてるけど」



    「どんな?」


 「なんかね、ダレかに飲み物を勧められてるの・・・


  大きなビーカーに入った・・・それを飲むんだけど、


  水みたいなのに、何故かトロ~っとしてて、


  ま、飲んだわけよ、三口くらい・・・・で、しばらくして


  ふと、さっき飲んだビーカーを見たら、」


    「どうした?」


 「ビーカーの縁に、なんか止まってるのよ・・・・よく見たら


  蝶々や、蛾、羽化したばかりのが、ヨタヨタしながら


  ビーカーの中から這い上がってきて・・・・


  縁のところを、モソモソ歩いたり・・・飛んだのもいた」


    「ウエ~ッ!、ナニそれ、」


 「ね、だよね、


  私も、ウエ~ッよ、 ウエ~ッだったけど、もういっぺん


  見たら? なんかプカプカ浮いてるような気もしたし、


   さなぎなのか、なんなのか・・・・ちっちゃいのが」


    「ウエ~っ、」


 「これ、飲んだのかなぁ・・・ってトコで、目が覚めたんだけど」


    「気持ち悪い夢だね、」


 「うん、そうなんだけど思ったわけよ、ひょっとしたら・・・・


  この羽化っていうのがポイントなのかなって、この夢の」


    「羽化ねぇ・・・・」


 「サナギから蝶に羽化するように、私が飲んだモノも、そういう


  モノだった!って事を教えてるのかな、って」


    「はぁ・・・、そういうことか、」


 「最近、そんな象徴的な夢、時々見るのよ・・・・そういうのは


  また、不思議に覚えててね、目が覚めても」


    「どんな、どんな?・・・・て、とこで、もう着いちゃったけど」


 「じゃ、続きはあとで、ありがとね、待ってるから」




    つづく