(35) 簡単なベッドが、いくつか並んでいた | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

明るく、清潔な部屋だ。


 目の前のベッドに、うつぶせに寝てる人がいる、


  その脇に立って、なにかを


    私がやっているようだ・・・


横に先生らしき人がいて、いろいろ教わりながら


   寝てる人の背中に


 手を当てている、時々


   「そういうコトなんですか・・・」と、


    真面目に言ったりしていた。


     

ベッドの周りで 見ている人も、何人かいたような、



   ・・・・・なるほど、


    眠ってから、こんな事も学んでいるんだ!



場面が変わり、


  夜になった、寒くはない、


    夏の夜の様に、涼しくて心地よい感じ


 大勢の人達が、皆同じところを目指して歩いている、


  わいわい、話しながら


 何かイベント会場にでも向かっている様に楽しげだ。


   私もウキウキと、心が浮き立っているのがわかる、



歩いてる道は、舗装されてないようで、


  小石が転がり、雑草が生えた砂地のような


     周りには灯りも見えない、


   河原?・・・・


 時々、とても涼しい風が吹いてくる、


  もうすぐ花火が始まる会場に向かって、みんなで


   ワクワク急いでる・・・・あの感じに似てる、



 「あ~っ!」


  突然、近くで小さな子どもの声がした、


続いて「おお~っ!」という男性の声がし、たちまち


  辺りは どよめき始めた。



 みんな空を見上げている、その方向


  真っ暗な空の 西の方に


 青い光がひとつ、ポッ、と現れていた、


   どう見ても、星でも月でもない大きさ、真ん丸な光!


 それが、 みんなの見つめる中


  たちまち青から黄、


    黄からオレンジと色を変えながら


  輝きを増して行って、


      朱色の大きな玉になっていった、



 どよめきが大きくなる


   光の玉は、そのまま其処に浮かんで動かない、


 まるで


    みんなの視線を一心に受けて、向こうからも


     見つめ返しているように、


   

 「UFОだ!」


    「えっ・・・・UFО!」


   「ほんとに?」


  「UFОだってよ、」


     「へえ~~っ!」


  と、たちまち辺りは大騒ぎになった、


みんなの注目の中


  光の玉は、ゆっくりと動きだし・・・、


   小さくなっていく、


  遠ざかっているのが分かった、



 突然それが、スッと消えてしまい、もう一度


   「おお~っ、」というどよめきが起きた。



 みんな我に返って


  ほんの今見た、信じられない出来事に


   興奮して


  あちこちで、歓声が上りだす、



 いつの間にか、横にH美さんがいた


  彼女は目を丸くして、無言のまま私の肩をバンバン叩いて


    空を指差している、


 私は、「ほらね、ほらね、ほんとに飛んでるでしょ、UFО!」


  などと言っていた、


   H美さんと一緒に、見れたことがとても嬉しかった。


   

少し離れたところから、


  「おい、UFО!UFО!、あっち」と言う声がまた聞こえる、


だれかが走り出すと、


     みんなもそっちへ向かって走り出した



  東のほうの、一本だけシルエットになって見えている


   木の下で


     声の主が、上を指差していて、その先に


   青っぽい光が幾つも見えていた。


     みんなの歓声が上がると、それを待ってたように


  光は、上へ下へと自在に飛びながら


    私たちの上までやって来た!



 同じように見えた光は、近づくにつれ色も形も


   違っていて、


  驚くほど低空で見る宇宙船は


    機体も、闇の中で点滅する、赤や青や黄や紫の


   光も、声を忘れるほどに美しく、


    誰もが、夢中で


     ただ見つめている、



 怖がっている人など一人もいなかった。



  私の上には、半透明の美しい水色の宇宙船が


    浮んでいた!


  円盤の上下が、少しふくらんだ滑らかな輪郭で


   機体全体を、ボォ~っと水色に光らせ


     じっと動かずにいる・・・



 なぜか 懐かしい感じのするその宇宙船は、


  ビュンビュンと飛び回る、他の宇宙船の


    少し上に居て、ずっと動かず


 ただ、そこから


   私たちを見て、喜んでるようだった。




なんともいえない 幸福感で、目が覚め


   窓を開けると・・・・そこに


 白いシップが二機


    くっつくような近さで、飛んでいる、


  答えだ、「その通りですよ!」という



もう、私たちは


  見ている、宇宙船も、宇宙の人たちも、


   そして毎日、もうひとつの身体で、


     会いに行っている、確かに。


    


  

   つづく