そでの中に、
いつの間にか すべりこんだ
ドアの取っ手に
・・・・ひき戻される、
あれ！
「どこか、おでかけ？」
取っ手は、時々こうやって
おしゃべりをしたがる、
「 うん、ちょっと、本屋までね」
階段を 下りるとき
手すりのアタマが、
また、袖をつかまえる
あら、あら・・・・
「 気をつけて、両手に荷物もって
下りちゃ、ダメよ・・」
「 あ、そうね、ありがと」
妖精たちは
部屋に出入りするたびに、取っ手に
触れることや、
階段で、てすりを つかむことを
知っていて、
時々そこで待ちぶせして
いたずらをしかける、
いつも 見事にひっかかり、
それから・・・
忘れていたことを思い出す、
二人？は
あぶなっかしい足取りで、
階段を上り下りする、孫たちの手が
てすりから離れないように
見守ってくれたり、
重いドアで、その 小さな手を
挟んだりしないよう
見張ってくれてることを
ありがとう、お蔭さまで・・・・
つい忘れてしまって、
感謝してます、ほんとは
いつも、
そう言うと、
しばらく、この悪戯はなくなる
読者さんの 漫画を見てる時
不思議なことを思った、
漫画の中の、キャラクターは
コマの中では動かない・・・
でも、ほんとは・・・・動いてる？
ふと、そんな気がし出した、
コマにおさまるまで、
ほんとは、みんな、立ったり座ったり、
台詞も、あれこれ勝手に言ってみたりして
みんなで、ワイワイやりながら
動いてる？
そんな事を思った、
ゼベットじいさんの、作り出したピノキオが
動き出すように、
漫画の中のキャラクターたちは、やがて
それぞれの、役柄に応じて、
自由に、作者のまえで、動いたり
しゃべったり するようになるはず、
とすると・・・
漫画の キャラクターは、
漫画家の作り出した
ある意味、妖精？
な～るほど・・・・・・・
いつも、みんなと交流したいと望んでる
あの人？たち
キャラクターになって
交流するのが、いちば～ん、
上手い方法だ
そんなことを、考えながら、
前に見た、イジュの木の精のことを
思い出した、
現れたイジュは大木になってたけど、
あれは、もしかして
自分のほうが、小さな存在に
なっていたのでは ないかと、
花の精が現れた時も、
目の前で、ユラユラ揺れる花の
花弁は 巨大で、まるで
人食い花のようにみえたし、
あれも、自分が、
小さくなっていたのだろう、
一度だけ、ヘミシンクで、
身体から抜け出た時、初めてで
嬉しくてたまらず、
さて、何処いこう！どこ、
と思ってたのに、
行けたのは、絵本の中で、
ベタっとした、平面的な木の横に
立っていた、
映画、奇跡の輝きの中で、油絵の中に
入ってゆくシーンがある
あれと 全く同じ、
私の森は、水彩で描かれた森で
その平面の森の中を、なぜか
動きまわれてる自分がいた、
その時の自分は？
小さくなったわけではない・・・・・
むしろ、ペッチャンコに、
知らないうちに、
巨大になったり、小さくなったり、
平面になったりしてる、
もしかしたら、
消えたり、現れたりも・・・
してる？
つづく