願ってた事が、こんなに早く、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

「いつか、会わせてあげますよ、」と


 S君の話してた、G先生と きょう、


  会えることに、



 「 ちょうど、今こっちに来てらっしゃってね、


   『 おねえさん、都合はどうかな』って、S君が」


  という 妹の電話を


 断ろうはずがない、


  「いいよ、いいよ」と、二つ返事で、


    行くことにした、



 時間は7時、


  忙しい施療の合間をぬって、


   時間をつくって下さったに違いない、


  その人は


   約束の時間から、30分ほどたって


    現れた、



「こんばんは」


  「 こんばんは、・・・どうも」


   大きな身体が、フワリと


   横におさまった、



  せまい座敷席の、角


    大きな身体に 


   その席は、窮屈なはず・・・・なのに


    不思議に


    そうは 見えなかった・・・



 しばらく、


  ふたりの話が続き、 おもしろく


   聞き入っていると、



 ところで、


   「お姉さん、先生に聞いてみたいこと、ないですか」


    と、S君が言う



   Gさんが、初めて こっちを向いた、



   要らない感情など、なにひとつ入っていない,


     まっすぐな 眼差しが


      こっちを向いている、


   

    それを、瞬きもせずに


     受け止めていると・・・・



  「 聞きたいことが・・・・ありますか」


    と言って、スッと伸ばした手を


     私の、首元において、


    とつぜん、施療が?はじまった



      首から鎖骨、


     次は、右足のくるぶし、


      ふくらはぎ、手の肘、


      左の胸元と・・・・



     気がつくと、どれもが


     この20年くらいの間に


    怪我や、故障のあったとこばかり!



     飼い犬が、ほった穴に、うっかり


      足をすべらせ、痛めた


     くるぶしのことなどは、自分でも


      忘れていた所・・・・・



   そう考えてる間も、つぎつぎと


    魔法の手は、移動していって


   時々、悲鳴をあげたくなるほどの


    ところもあった、



 やがて

   出かける前に、少し気になっていた


    首の痛みが、


    まったく、なくなった、



   肩や、腕の重い感じも


    すっきり軽くなっている・・・・



  そう言うと、初めてGさんが、笑顔になった



 「 ・・・、ほんとに軽くなった、


   ありがとうございます、全部わるいとこばかり、


   わかるんですね!」 とi言うと、


   また、テーブルの方を向きながら


     「 わかるよ」 と、一言


  

 「 どんな風に?触ったとき・・・とか、


   たとえば・・・


   身体になんか見えるんですか?、レントゲンみたいに 」


      「 ・・・・・・・・・・・」


         「 自分の身体が、反応するんだって」


        かわりに、S君が答える、


  「 というと、私の首が痛いと・・・・・」


      「 そう、そこが痛むの、おんなんじトコが」


  「 へぇ~!・・・・そうなんですか」


    おでんを食べてた、Gさんも頷いた、


  「 じゃぁ、やってもらう方はいいけど・・・・


   やる方は、大変ですね!」


       「 ・・・・・・・・・」


         「 それが違うの、先生は全然変わらないの


          パイプ役だから、通すだけ」


     また、S君がこたえて、先生が頷く、


    頷いて、


       「ほかに、聞きたい事ない?」 と、


      本日二度目の、ききたいことない?を、


       後で、S君が言うには、あんまり


         言わないそうで、


      このあとも、二三度言って下さった、


 「 なにを・・・聞いていいのかな」


   とSくんに言うと、


          「 UFОの話がいいよ、何回も見てるんですよね、


            いや、乗ったんでしたっけ 」


     と、嬉しい展開にもっていってくれる


        「 見たし・・・乗ったよ 」


  「 乗ったんですか!・・・・ひとりで」


        「 いや、ふたりで」


  「 え、え、ふたりで、いつ?」


        「 最初は・・・・」


   最初?・・・・・・何回もあるんだ、UFОに乗ったこと、


        「 小学5年の時・・・アルプスのどっかだったよな、


          遠足で、山登りしたんだよ」 と、


   その山登りの途中で、


     当時、仲の良かったМくんとふたり、


       ちょっと、冒険をしようよ、


         ということになったらしい、


       男の子なら、考えそうなことだ、


      ふたりは、列の 最後尾を歩きながら、


       みんなとの距離を、徐々に


         広げていき、


       まんまと、そこから消えることに


         成功したそうで、


     やった~!と、ふたり顔を見合わせて


        ふと、上を見上げると、


     そこには、腰を抜かすほど、スゴいものが


       浮かんでいたという、


       ・・・・・・・・・・


      そりゃ~腰ぬかすよね、ダレでも、


       浮かんでるのが、


        雲じゃないもの!


  「 ・・・・・で、で、どうしたんですか 」


        「 動けなくなって、見てたよ」


  「 でしょうね、」


    動けません、だれだって、


       ・・・・UFОだよ!


     オシッコ、ちびらなかっただろうか・・・・


   たぶん、ふたりは見上げると、そこには


     ふつうの、青空があって、


     だけど特別な、アルプスの空で、


       それを、二三回


    大きく深呼吸して吸いこんだら


      また、急いで


       皆を追いかけるつもりでいたんだろうね、



 「 で、それに乗ったんですよね・・・・どうやって?」


       「 どうやって、というか、次にまわりを見たら


         中だというのが、わかったという感じかな・・・」


    中は、銀色一色で、アンドロイドなのか、


      操縦席みたいなものに向き合ってて


        顔は、みえなかったそうだ、


   おもしろいのは、


     床も一面、水銀を流したようなもので


     できてて、


    風船の中の、水のように、


     本体がどう傾いても、その床は自由に


      動いて、水平を保つ仕組みになってたそうで、


         「 UFОはね、どんな でこぼこしたトコでも、


           着地できるんだよ、


          やわらかいものみたいに」


         「 火山があるとことか、巨石のあるとことかね」



   気になる、二人の小学五年生の


    その後は、なぜか、抜群の記憶力を


   授かったたように、


     勉強しなくても、ずっと優等生!


      「 試験に、出る問題がわかるんだよ・・・・


            ふしぎに・・・・・いつも」


     

    だんだん、宇宙人に見えてきだした


     Gさんでした、





    つづく