川崎市の給食食材のリンゴ缶詰からセシウムが検出された件の 市長記者会見と報道 | 秋桜の日記~福島県民200万分の1の声~

秋桜の日記~福島県民200万分の1の声~

福島の自然・福島の日常・福島県民の一人である私の想い・そして福島の歌うたい「aveさん」の事を書いています。
福島県民の200万分の1の声と思って聞いていただければ嬉しいです。

少なくとも・・・
震災前は、テレビや新聞の報道って、信頼できるものだと思っていました。
だけれど、
「そうでもないな」って、感じている方、少なくないんじゃないかな。
少なくとも・・・
複数の新聞社の記事やそのソースを調べて比べて考えていきたいな・・と思っています。

今回、「東京新聞」に載った記事に対してのツイから、そのソースを手繰ってみました。

<給食食材の リンゴの缶詰からセシウムが検出された件について>
http://twitpic.com/arbzu3
阿部市長が、4日の定例記者会見でまたあり得ない発言連発(9/5東京新聞朝刊)。
セシウム入り給食食材は、危険の中で生活していることを子どもたちに知って貰うために、今後も使い続けるそうだ。
開いた口が塞がらない(-_-;)

 

そして、「市長記者会見記録」
http://www.city.kawasaki.jp/25/25koho/home/kisya/pdf/120904-1.pdf
幹事社・記者・市長のやり取り部分を抜粋してみました。
ちょっと長いですけれど、割愛しちゃうと伝わらないので、頑張って読んでいただければ、嬉しいです。
市長に対しての 幹事社と記者のしつこい質問が・・・ウザいです(^^;)

※幹事社というのは、記者の代表みたいな人です。

幹事社: 親御さんの関心も高いわけで、今後もそういう食材、横浜、鎌倉などでは使用停止の場合もあるんですが、市としてはどのように。

市長: 行政として、安全圏内のものを安全でないという具合に断言することは、影響が大きいので、私はやりませんそれは、スーパーマーケットなどにあのレベルよりも高いものが多く出回ってるわけです。ですから、たまたま検査してああいうふうに出たものだけを狙い撃ちするというやり方は、行政としては正しくないと思っています。例えば、スーパーマーケットに出ているものを放射能もそうですけど、色々調べると、O157菌や、大腸菌など多く出ているわけですよ、もともとね。ですから、そういう危険の中で、人間は生活しているので、正式に安全と断言しているものについて、行政でこれはだめですと差別するというのは逆差別になりますのでね。

幹事社: どうでしょうかね、政府が安全という、安全圏内と言ったと。ただ、そこら辺に対する国民の不満とか……。

市長: やはり程度の問題があると思うのですね。100ベクレル以下ということなので、50とか、70という値が出れば、それは政府が安全と言っていても念のためという判断の材料にはなります。ですから、1キログラム当たり1.幾つで50グラムになると0.00とか、そういうレベルですから、しかも月に1回でしょう。ですから、そのレベルでびくびくするという教育をするほうが間違っていると、私は思います。

幹事社: そうすると、今回の場合も前回もたしか9とか1.3、低いということで大丈夫だろうと。

市長: そういうことです。

幹事社: ただ、そうなってきますと……。

市長: スーパーマーケットなどに、一般に市販されるものと想像で比較して、特に問題にすることのほうが社会的におかしいという判断です。

幹事社: もうすぐ50の私とか、市長とかは、何食べてもいいらしいんですけれども、敏感なお子さんですと。

市長: もちろん、子供にとっては少量でも、心配をする必要があるというのはわかっていますけれども、それを考えてもまだまだ安全というレベルです。

幹事社: 安全。逆に言うと、有毒な3・11以前はなかった毒ですから、それを食べさせることの責任とか、心の痛みとか、そういうのは特にないですか。

市長: それは新しいものというのは次から次に起こっているわけですよ。ですから、今回は原発事故ということで原因がはっきりしているというだけの話で、それを全部原因がはっきりしてないものまで、輸入品の中にだって入っている可能性があるし、それを特定する努力をするかどうかという問題はあるのです。それは、ある程度、推測できるような危険信号が出た場合には、きちんとした調査をする必要があると思うのです。原発関係については、きちんと調査した中での安全圏ですから。ですから、野放しになっているものと比べても、逆に安全度が高いという判断です。

幹事社: そうなってくると、例えば教育委員会は今回使わないという判断しなかったわけですけど、市長、以前から、がれき受け入れで、その基準となっているのは政府の安全基準ということですけど、市長がそういうふうに言っていらっしゃるということで、市教委が例えば停止したくてもできないとか、要するに、食材の使用をですね、そういうことには……。

市長: そういうことは全然関係ありません。そういう判断は入っていません。

幹事社: わかりました。幹事社からは以上です。

記者: では、関連して。先ほど、びくびくするという教育は間違ってるという言葉いただいてますけども、事前に事故前にはなかったような汚染が判明しているものを食べさせるということは、要は、教育現場で大人が子供に見せる姿として、これは正しいんですか。

市長: いや、それは分量の問題と程度の問題ですよ。どんな食べ物にもある程度、菌などがついているのです。ですから、それをみんな調べてやると、要するに、危険度というのは世間一般の常識は、車が道路走っていたら車にぶつかる可能性があるわけですよね。そういう危険度の中で、人間は生活しているのです。だから、そのことを子供たちが知ることが大事なのです。

記者: その危険度を、事前の検査で判明しましたよね。その情報をもって、それでも我々は食べさせますよ。

市長: 全然、赤の他人とすれ違っても刺される可能性だってあるのです。それでは、人とすれ違うなという教育しますか。それと同じでしょう、危険度と言えば。

幹事社: よろしいですか。

記者: どうぞ。

幹事社: 多分その危険度がわかってるんだったら、そのリスクを下げてほしいというお母さん方が多いんじゃないですか。

市長: もう十分下がっています。安全なところまで下がっているから心配しないでくださいと言っているのです。

幹事社: 多分、そこが納得できないお母さん方が多いんだと思いますけど。

市長: ですから、そんなにびくびくしないでというわけです。

幹事社: なるほど。

市長: 大丈夫です。

幹事社: 意見が分かれるところですね、そこは。

市長: それでは、1回、スーパーマーケットに出ているものを、全て調べてください、自分で。測定器持って行って、どのぐらい出ているか。それで、その結果出てから議論しましょう。

幹事社: 例えば、自分のお孫さんとかが食べるような状況になっても、そういう給食……。

市長: もちろんその程度で。

幹事社: 食べさせる?

市長: 食べさせます。

幹事社: わかりました。

市長: ですから、不確実なおそれに対してびくびくして行政をやるというのは正しいことではありません。

****************************************************************

このやり取りが 「東京新聞」にかかると 「危険を知ることが大事」と、わざと汚染物を「食べさせる」みたいな書き方・・本位と違う言葉だけが取り上げられてしまうのですね。

皆さんは、どのように考えますか??

私は、川崎市長のおっしゃることが「尤もだ」と思います。
他地域の首長さん方にも このように毅然とした態度を表明していただければ、瓦礫受け入れも もっと進むのにな・・と、思います。