L'Arc-en-Ciel

7th Album

ray

アルバム考察です。



<乾いた~♪>

乾いてます。枯れてます。乾涸びてカラッカラです。「死の灰」や「HONEY」のギターはとても乾いた音色ですし、歌詞にも思いっきり「乾いた~」系のワードが出てきます。It's the endに至っては「焼き尽くす」とまで言っちゃってます。灰だってカッスカスです。それがアルバムの前半。もう喉が渇いて「みとぅ~(水~)!!!!」ってなものです。


<恵みの雨>

さあ、5曲目にしてやっと来ました。雨の訪れです。時々アルバムrayについて「snow dropだけ浮いている」という意見を目にしますが、僕はこの曲こそrayの核だと思っています。ドSなラルクらしく、さんざんもったいぶって、5曲目でやっと聖水をかけてくれる。「きゃーhydeさまもっとぶっかけて~♡」しかしこの水こそ、不穏な空気漂うアルバム後半への伏線であることを、後に思い知らされるのです・・・


<人類の歴史とは、水に翻弄された悲劇の記録である by おれ>

花葬では「腐食」や「雫は紅(=血?)」など、死体が腐って土に還っていく描写があります。生き物の身体には水が巡っており、その水がやがて自らを腐らせていく。生命の循環=水の循環として、輪廻転生の世界観を、生々しく皮膚に訴えかけてきます。

いばらの涙では、世界は「望み失したような湿った空」に覆われています。アルバム前半では雨を渇望していたのに、もはや雨の訪れを拒んでいるかのような言い様・・・つまり雨がもたらすのは恵みだけではなかったのです。洪水を引き起こすこともあれば、農民たちが水を巡って殺し合いをすることも。「天」の「気」まぐれ=雨の降ったり降らなかったり、で人々は命を左右されます。そんな不条理で無慈悲な神を、信じ抜くことがデキますヵ~??という問い掛けから、ラストへ。


<虹>

前曲までのドラマを経て、最初に語られた言葉は

in the moon want to sleep want to sleep

残念ながら月に水はありません。
水に振り回されるの疲れちゃったようです。
rayだけが降り注ぐ世界。
水のない世界。
だから悲劇のない世界。
でも生き物のいない世界。
虹の架からない世界。
死んだ世界。

永遠の恋を映す月が、まわり、まわる、死のアルバム。

ray/キューンレコード

¥3,059
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*L'Arc-en-Cielとは*

『太陽のが、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて、複数色(日本では七色とされる)の帯に見える。』 Wikipediaより