君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集) | コスプレ衣装☆絶対ヤリたい!

君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)






日本が戦争に向かおうという時に、書かれた少年向けの倫理の本とはいえ、中学生のコペル君の悩みは現代にも通じるものがあります。

吉野源三郎さんといえば、私の中では、ドラ・ド・ヨングの戦争前後を描いた児童文学、
『あらしのまえ』『あらしのあと』の翻訳者でした。
改めて、略歴を見ると、東京大学で哲学を専攻。思想関係で逮捕されたりしますが、
編集に携わりながら、著作を続けてた方です。

 この本は、1935年というから、昭和でいうと昭和15年。
日本が戦争に向かおうという時期に書かれた本です。
しかし、内容はコペル君という中学校一年生の『中学生日記』
成績が良いけれど、いたずら者、体が小さいけれど、正義感の強いコペル君の学校での
友人たちとの葛藤を描いています。

 普通の児童文学と少し違うのは、コペル君にはおじさんがいて、仲が良いのですが、
おじさんは、コペル君の良き指導者的存在なのです。
この本は、本来、少年のための倫理の本というくくりでもって書かれたそうですが、
道徳についてのお説教で埋めても・・・という配慮から、コペル君を中心とした
少年物語として書かれました。
ですから、タイトルもそうですが、いわゆる道徳的な事、人として正しいこととは何か、
立派な大人とはどういうことか、自分で考えることの重要性などが、説かれています。

 書かれた年代を考えると、軍隊的な上級生に対して、批判的な部分があったりして、
戦争中は発刊されなかった、というのがよくわかります。
吉野源三郎さんの考える、「正しいとは何か」から日本は大いにずれて軍国主義そのもの
だったのですから。
しかし、書かれている内容は、優等生であっても、銀行家であったお父さんが亡くなって
中流階級といえる生活をしているコペル君が、豆腐屋の浦川君、お金持の水谷君、
正義感の強い、きかん気な北見君たちと、同じ中学生としてどうつきあうかといった
ことが現代にも十分通用する内容であったりします。

 おじさんからの手紙という形で、これが吉野さんの考えなのでしょうが、理想と現実の違い、
資本主義というもの、貧富の差、14歳のコペル君には少し難しいかもしれません。
おじさんが、コペル君をおこさま扱いしていない、というのは吉野さんの姿そのもののような
気がしますし、コペル君が、友人を裏切る・・・ということになって悩んでも、まっすぐに生きろ、
と諭します。

 私は、こういう本は子どもではなく、今、現代の子どもの親が読んで欲しいと思います。
子どもの自意識の発達も重要だと思うけれど、まだまだ親次第で、変わってしまうので
親がしっかりしていないと、子どももしっかりしないのではないかと思うわけです。
被災地から避難してきた子どもが、避難先の子に「放射能が移る」といじめられた、という
記事を読んだのですが、これは、子どもはおそらく親の言うことを聞いている。
子どもの口から出るのは、親のしつけがどうだったか・・・なのだと思います。
これは親がいけない、と思うわけです。

 どうにも私には子どもがいないので、あれこれ言えないのですが、例えば、ギターの合同発表会
に出た時。小学生、中学生・・・といった子たちもいるのですが、すごかったのは、その親。
練習する場は限られているから交代なのに、独占。びったりくっついてる。
椅子がどうだこうだ、と先生や会場の人にかみついてガンガンクレームつけて、終わったら
片づけなどしないで、やりっぱなし。会場運営の人が振り回されてあたふた、を目の当たりにしました。

母親ががんがん言って、本人はとにかくギターを弾けば良くて、あとは
親が文句を言ってくれる、親が全部やってくれる、とぼうっとしていて、何もしないのに
イライラしました。必ず、発表とか、文化祭になるとクレームつけてくる親というのが生け花でも
いましたが、子どもは何も考えず、親まかせ。情けない。
知り合いの親御さんの話を聞くと、スポーツでも習い事でも学校でもクレームをつける、という
意識はなく「言ってやったわっ」という武勇伝で自慢してるのが怖かったりします。

 この本では、コペル君に、立派な大人、自分で考える大人、差別をしない大人、本質を見抜くことの
できる大人になるよう、おじさんは書いているし、お母さんもさりげなく、コペル君が傷ついたら
支えようとしています。

 変わらなきゃいけないのは、子どもだけじゃなくて、今の親・・・つまり私の年代なのだ、と
つくづく思いますね。
自分の子どもが可愛いのはわかるけれど、自分の子どもさえ良ければいいという身勝手は
そのまま、子どものわがまま、無気力につながってしまうから、大人向けの本、と
私は思うわけです。

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評価:

書名:君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)
著者:吉野源三郎
出版社:ポプラ社

レビュアー: 更夜
本が好き! 1級
はじめまして。更夜です。

子供のころから本と映画が好きです。中国四川省でパンダと相撲をとって暮らしたい。身の丈にあったことしか書けませんので、書評というより感想という所です。
よろしくお願いします。

【関連リンク】
『君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)』の詳しい書籍情報
更夜の書評一覧



http://news.livedoor.com/article/detail/5798674/
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lplpijbreakさん 日本には何で白人や黒人が居ないんですか?(存在するとかではなく純粋な日本人で何故白人や黒人が居ないかっていうこと。裏を返せば何で純粋な日本人は黄色人種だけなのか?)
ベストアンサーに選ばれた回答
sunakake446さん
昔,和歌山県勝浦の沖で座礁して遭難した「トルコ海軍」の軍艦を地元漁民が救助したという事を記念して,「トルコ軍艦遭難記念館」があります。
当地では,地元漁民に救助されて,そのまま本国へ帰らず帰化して地元の人と結婚したトルコ人もいたそうなので,その子孫がいると思うのです。
それから,第一次世界大戦のとき捕虜になって日本に来ていたドイツ兵も,戦後日本人と結婚して帰化した人もいるので,
ハーフ系の日本人はいると思います。

一口に「日本人」といっても,先住民族である「アイヌ系」と南方からやって来た「縄文人」と北方から下って来た「弥生人」などが混ざり合って「日本人」という民族を形成しているものろ思われます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1168210496
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