2024/05/17 愛媛新聞 

 昭和初期以降に国策で旧満州(中国東北部)に入植した移民団の歴史を伝える「満蒙開拓平和記念館」(長野県阿智村)が、既存の資料を基に入植地や時期、在籍人数や死者数などをまとめたデータをホームページ(HP)上で公開した。

 1931年の満州事変後、45年の終戦までに約27万人が満蒙(まんもう)開拓団として入植したとされ、うち長野県からは全国最多の約3万3千人が送り出された。同館によると、各団の人数や入植地など全てを網羅したデータはないとみられ、実態は把握できていない。

 同館は、50年に外務省が実施した調査を基にした「満洲開拓史」や、各団が発行した記録などを基に、データをエクセルファイルにまとめた。千以上の団の名称や、送り出した都道府県なども検索できる。(共同通信社)