長春発ビエンチャン行青春各駅停車、城戸久枝著(読書)2012/01/22 日本経済新聞 中国残留孤児の父の半生を書いた『あの戦争から遠く離れて』で大宅賞を受賞した著者の第2作。中国・長春に留学した際に出会ったラオス人男性と自身の恋愛をつづったノンフィクションだ。20代の多くを費やした「一方的な片思い」は、長春、東京、ラオスの首都ビエンチャンと舞台を変え、期待と失望を繰り返しながら進む。恋愛につきものの、もどかしさやほろ苦さを、丁寧な筆致で描きだしている。(文芸春秋・1800円)