2011/11/30 産経新聞
 終戦直後の中国で肉親と別れ、今年度新たに中国残留孤児と認定された杜春泉(としゅんせん)さん=推定年齢67~68歳、中国・遼寧省瀋陽市(旧奉天市)=が29日、肉親捜しのため一時帰国した。厚生労働省で記者会見した杜さんは「ぜひとも肉親を見つけだしたい。家族と日本に戻ってきたい」と話した。

 昨年度は昭和56年の調査開始以降初めて孤児と認定された人がいなかったため、訪日調査は2年ぶり。杜さんは12月10日まで滞在する。

 厚労省によると、杜さんが肉親と別れた経緯や日本名は不明。昭和20年冬、旧満州・奉天市の難民収容所で最初の養父に引き取られたが、この養父は約2カ月後に死亡、次の養父に預けられた。終戦時の年齢は推定1~2歳で血液型はO型。右足膝に手術痕、首の後ろに小さいあざがある。

 情報提供は厚労省中国孤児等対策室臨時電話((電)03・3593・7890)まで。

中国残留日本人孤児-産経新聞