2010/10/30 毎日新聞
中国から永住帰国した残留孤児の生活状況について、「苦しい」「やや苦しい」と回答したのは28・6%で、前回の03年度調査に比べ30ポイント減少したことが厚生労働省が29日発表した生活実態調査で分かった。
一方で、将来に対する心配については「健康不安」や面倒を見てくれる人がいないなどの「老後の不安」を感じている人が56・2%に上り、生活状況はある程度改善したが高齢化(平均年齢71・6歳)で今後の生活に不安を感じている実態も浮かんだ。
調査は09年11月~10年2月に実施、4377人から回答を得た(回答率72・7%)。老齢基礎年金の満額支給や生活保護水準に満たない60歳以上に対する支援給付など、国が08年度から始めた支援策の効果を検証する目的で行った。
結果によると、現在の生活状況について「余裕がある」「やや余裕がある」は23・4%で、前回7・7%より15・7ポイント増えた。【佐々木洋】
中国から永住帰国した残留孤児の生活状況について、「苦しい」「やや苦しい」と回答したのは28・6%で、前回の03年度調査に比べ30ポイント減少したことが厚生労働省が29日発表した生活実態調査で分かった。
一方で、将来に対する心配については「健康不安」や面倒を見てくれる人がいないなどの「老後の不安」を感じている人が56・2%に上り、生活状況はある程度改善したが高齢化(平均年齢71・6歳)で今後の生活に不安を感じている実態も浮かんだ。
調査は09年11月~10年2月に実施、4377人から回答を得た(回答率72・7%)。老齢基礎年金の満額支給や生活保護水準に満たない60歳以上に対する支援給付など、国が08年度から始めた支援策の効果を検証する目的で行った。
結果によると、現在の生活状況について「余裕がある」「やや余裕がある」は23・4%で、前回7・7%より15・7ポイント増えた。【佐々木洋】