2009/04/11 サンケイスポーツ
女優、鈴木杏(21)がNHKで18日スタートの主演ドラマ「遥かなる絆」(土曜後9・0、全6回)で、膨大な中国語のセリフに挑んでいる。数カ月の猛レッスンで乗り越え「語学はおもしろい」とサラリ。「子役は大成しない」のジンクスも乗り越えた陰には、高い“ハードル”を苦にしないチャレンジ精神が。ん? 恋のハードルは…。若手演技派の代表格に聞いた。(ペン・篠田 哉 カメラ・大里直也)
中国残留孤児の父を持ち、自ら中国に留学し父の苦難の人生をたどる娘という難役だ。
「言葉は大変だろうなと思いましたが、めったにできることではないので引き受けました」
--どう勉強した?
「ヒーヒー言いながら猛特訓。セリフを録音したCDをひたすら聞いて、あとは中国語の先生について2、3時間ずつ週に1、2回レッスン。『発音が違う』とか言われて先生とケンカしそうになったりして」
この特訓を昨秋から今年1月まで約3カ月間。
「でも語学はおもしろい。慣れてくると使う言葉も決まってくるのでだんだん覚えも速くなってくるし、文化が違う人と話をするのはおもしろいですよね」
1年前には自ら希望して米ニューヨークに約2カ月間、語学留学に行った。子役時代には米映画にも出演している。
--国際派女優が目標
「そのために勉強しているわけではないけど、『あわよくば』みたいな。オーディションの話があったら飛びつける状態ではいたいです」
まだ21歳だが女優歴は10年以上。着実にキャリアを築いてきた秘訣は?
「毎回ハードルがあることをやらせてもらっていることかなあ」
--ハードルから逃げたくはならない?
「新しいこと、やったことがないことに飛びつくタイプなんです」
中国語の次のハードルは初の座長公演。03年にヘレン・ケラーを演じた「奇跡の人」を、今度は座長としてサリヴァン先生役で、10月から東京・渋谷のシアターコクーンなどで上演する。感動の名作舞台だが、両役を“制覇”した女優は極めて珍しい。
「こんなに感慨深い気持ちになることはないです。友達にサリヴァン先生ができたらいいなとひそかに話していたら、本当に話が来たんでマジ?ってビックリした」
女優道を突き進む-。ただ「たまにイヤになる時があるんです。仕事人間っぽくて」と冗談交じりに笑う。
「これでロマンスの1つでもあればねえ」
--20代前半だし
「仕事に入っちゃうとロマンスの方に目が向かないんですよ~。事務所の社長にも心配されるくらいで。私が旦那さんだったら『家庭を顧みない人』といわれてしまうタイプですね」
--筋金入りの仕事人間に?
「本当にそうなっちゃったらどうしよう」
ロマンスのハードルは、まだ先の方か?