新型コロナウイルスへの効果は 富山の薬に注目「アビガン」

2/26(水) 18:45配信

富山テレビ

新型コロナウイルスにはインフルエンザのように、有効性が確かな抗ウイルス薬はないとされていますが、今、政府が効果を期待し感染者への投与を始めた富山の薬が注目されています。
アビガン」。富士フイルム富山化学の前身で、富山市に研究生産拠点をおいていた富山化学工業が共同研究して開発した薬です。新型のインフルエンザが流行した場合に備え国内に備蓄されています。
政府は、「インフルエンザのように有効性が確認された抗ウイルス薬はない」としながらも、「ほかのウイルスに対する治療薬等が効果的である可能性がある」として、新型コロナウイルスの感染者に対して、「アビガン」の投与を進めるとし、すでに、投与を開始した医療機関もあるとしました。
当時の富山大学医学部で薬の開発に携わった千里金蘭大学の白木公康副学長です。
千里金蘭大学 白木公康副学長「もう使われないような化合物になるのかなと思っていたら、世界の中心に躍り出る化合物になることが期待されるようになってきました。富山にとっても富山化学の開発に貢献した人たちもみんな喜んでいると思います」
アビガンは、新型インフルエンザの発生を想定し200万人分の備蓄がされているため、日本では薬が足りなくなる心配がないということで、新型コロナウイルスに対する効果が注目されています。
なお、白木副学長は、妊婦への投与には注意が必要で、入院患者のみ投与する形が望ましいとしています。また政府は、富士フイルムに対し「アビガン」の増産の検討を要請したということです。

富山テレビ放送

 

最終更新:2/26(水) 20:21