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学習コンサルタントの宇都出です。

 

一昨日、昨日、アップした記事の続きです。

 → 【公認会計士試験】なぜ、管理会計論=35点という悲惨な結果になったのか?

 → 【公認会計士試験】なぜ、管理会計論=35点という悲惨な結果になったのか?②

 

これまでの記事で書いてきたように、きっかけは一つの勘違いからでしたが、

それがここまでの悲惨な結果に至ったのは、

当然、回転してつぶすべき問題集を4か月間、放置していたのが原因でした。

 

では、管理会計論は何をやっていたかというと、

過去問集と予備校の答練です。

 

7月半ばに、2か月半ほど行っていた論文式試験の勉強から

短答式試験に戻したのですが、過去問集はすぐに回転し始めていました。

 

この過去問集は予備校(クレアール)のもので収録回数6回分で、そこに

それまで取り組んだ答練の問題・解答解説を追加して、けっこうな厚さに

なっていました。

 

あと取り組み始めたのが、

予備校(クレアール&TAC)の公開模試、

そして予備校(TAC)の答練でした。

 

公開模試はともかく、直前期に新たな答練に手を付けたのが、

計算問題への不安を助長させた原因だったように思います。

 

私はクレアールの講座に入っていたのですが、

他校の公開模試も受けておこうと4月半ばに

TACの模試に申し込んだ際、模試とパックで販売されていた

「短答直前答練パック」に興味を持ち、申し込んでいました。

 

結果的にはこれが範囲を広げることになり、

本来回転するはずだった管理会計論の問題集への意識を

弱めることになったかもしれません。

 

この「答練パック」はもともと各科目3回分でしたが、

短答式試験の延期のサポートで、さらに2回分追加され

最終的には合計5回分になっていました。

 

この答練が7月末の時点で、

各科目4回分残っており、

これに手をつけてしまったんです。

 

私は「範囲と質のトレードオフ」といって、

新しい問題集やテキストなど、新たなものに取り組むことは、

勉強に一見プラスのようでいて、実際にはこれまで取り組んできた

回転対象の回転頻度を落とし、質を下げる危険があることを

お伝えしています。

 

試験本番まで1か月を切り、

まだ、これまで回転してきた過去問集や他の問題集を潰して

いない状況で、新たな答練に範囲をを広げることは、

この「範囲と質のトレードオフ」の観点から危険でした。

 

ただ、当時は「宝の宝庫」にも思えて、これに取り組まずに

試験本番に臨むほうがまずいと思ったんですよね……。

 

私が受験生を指導する立場であれば、

 

「まずはこれまで回転してきた問題集などを潰して、

 それでも余裕があったら広げていいですが……」

 

と釘をさすところです。

 

ただ、自分にはそれができず、

新たな範囲に手を広げたくなる誘惑に負けました。

 

こちらの試験直前1週間前の記事には

 → 【公認会計士試験】短答式試験まであと1週間切りました!

 

とにかく、対象・範囲は広げず、

これまで回転してきた過去問や問題集、テキスト、答練に

どっぷりと浸かる1週間、いや6日間にしたいと思います。

と書いていますが、新たに答練を購入したわけではないですが、

まだ取り組んでいなかった答練に範囲を広げていったんですよね。

 

結果的に、答練に取り組むなかで時間を取られ、

できない問題に自信を失い、

できない問題をしっかりと潰す繰り返しもできないまま、

試験本番当日を迎えることになったのでした。

 

また、試験直前は企業法や監査論などの理論科目を

中心にと思っていたのですが、そちらも答練に取り組むだけ

時間がなくなり、過去問集やその漏れをなくすために回転して

いた市販の問題集も潰しきれないまま試験本番を迎えました。

 

今回、管理会計論だけでなく、企業法も平均点を下回り、

厳しい結果になりましたが、この潰しきれなかったことが

大きかったと思っています。

 

まさに、「やってはいけない直前期の過ごし方」

をしていましたね……。

 

もちろん、後からはなんとでもいえるので、単なる言い訳にしか

なりませんし、結果がすべてです。

 

ただ、私と同じように、頭では

 

「新たな範囲に安易に手を広げてはいけない」

 

とわかっていても、ついつい試験直前の不安から新たなものに手を広げ、

さらに不安を助長したり、せっかく回転してきた対象の定着ができない

という結果に陥る方も少なからずいると思います。

 

そんな方が、今回の私の失敗を「他山の石」として、

今、回転している対象が「常識化」するまで、

KTK法で潰すことを忘れずにいてもらいたいと願っています。

 

反面教師としてご活用ください。

 

宇都出

 

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