うつ病からの回復過程は長い道のりだったように思います。

まず、鬱になってからやる事は精神科に通院する事です。精神科で症状に合わせて薬を処方してもらいます。

私の場合は入眠困難と不安症状があったため睡眠薬と、抗不安薬を処方してもらいました。

睡眠薬も当初は弱いものでは効果が乏しく、やや強めのものに変更してもらっています。

 

 その次にやるのがとにかく休憩です。この休憩する場所が非常に重要で、自分の事を肯定も否定もしない環境が重要です。

私の両親はその点、非常に優秀で「まぁ、今まで頑張り続けてきたんやから、ゆっくり休んだらええんちゃう?」みたいな感じで、ほぼ干渉してきませんでした。私が泣いてても、また泣いてるなぁ程度の距離感で心配されている感じゼロです。笑。

 

また精神科の先生に勧められてやったのが、認知行動療法と日記を書くことです。これは小さな本を買って自分でやりました。

もちろんできるところだけです。

認知行動療法で、自分がどのような事柄に関して、どのような感情を抱いて、どのような思考に至るのかを客観的にみていきます。

これを日記のように、書ける日は書いていました。そうすることで見えてくるのが自分の思考のくせですね。こうあらねばならないという考え方が非常に強いのがよくわかりました。

 

 うつ病の時によく読んだ漫画は田中圭一さん著作の「うつヌケ」です。これでいろんなパターンの鬱があることを知り、尚且つ、ウツを治すというよりも、鬱と今後もお付き合いしてどうやって折り合いをつけるかの方が大事という事を学べたのは大きかったです。

そして私自身の生育環境を振り返ると、軽度の愛着障害がうつ病発症の背景にあったと今は考えています。

 

この家族関係・親子関係・特に母娘関係に考える時に非常に役立ったのが、わたなべぽんさんや田房永子さんの著作でした。いずれも漫画ですし、うつ状態で、頭がまともに働かない私には最高でした。

この著者達が家族との関係性を見つめ直す過程が重要です。(見つめ直すだけで、修復はしていません。そしてそれでいいのです。修復なんてする必要ないです。)

あぁ自分もなかなか苦労してたんだなと客観的にわかるだけでも親との距離の取り方や人との距離の取り方がわかってきます。

 

 そうやって、できない自分、ダメな自分をそのまま私自身が受け入れ、ある意味諦めて、理想の自分を手放すことで、うつ状態から回復したように思います。