こんにちは

 
しばらくぶりの投稿になります。
その間に大変辛いことがありました。
 
3月21日から入院していた主人が肝臓病で
5月14日午前0:18 永眠致しました。
享年69歳でした。
 
年の離れた夫婦ですから、当然主人を見送るのは私の役目と
思って生きてきました。
ですが、やっぱり少し早過ぎますね。
私の両親が94歳、90歳ですから頭の中では父母を主人と一緒に見送るとばかり思っていました。
 
入院して数日後には危機的状態に陥り、医師からも余命宣告を受けるもそれから2ヶ月あまり……
とても頑張ってくれて、毎日話が出来るときには楽しく過ごせた
こと……感謝です。
治療によっては3、4日意識レベルも低く眠って
ばかり……それを過ぎるとしっかり起きてくれて……
そんな状況を繰り返すことが多かったのですが、寝ていても耳は聞こえていると思い、声かけや私の独り言を聞いてもらったり、
音楽を聴かせたり、大好きなワンコの吠える声を耳元で
聴かせたり……
 
深い寝りにいてもそんな時は少しの反応を見せてくれたり
しました。
 
徐々に弱っていく姿を見るのは辛いのですが、私にはいつ
別れがきても大丈夫なように覚悟を決めてね……と
主人からの教えのような気がしていました。
 
決して独りきりで逝かないことを密かに主人と約束していました。
正真正銘の別れの瞬間が近づくにつれ、いつ病院から連絡が
くるか?気が気じゃありませんでした。
主人は私との約束を守ってくれて、私娘息子の病院到着を待って私たち三人に見守られながら静かに息を引き取りました。
安らかな死を迎えられたこと、周りで見守ってくれたすべての人のお陰です。感謝。
 
親族とごく内輪の人にしか闘病をお知らせしていなかったので、ご縁のあった方々には大変ご無礼を致しましたこと、この場を
お借りして心よりお詫び申し上げます。
お知らせしないのが故人の願いでもありました。
聞き届けてあげたく大変失礼致しました。
 
17日葬儀、初七日の法要を終え、入院してからようやく
我が家に戻ってきました。
きっとホッとしていることと思います。
 
家族葬で葬儀を滞りなく終え、ほんとによかったと感じています。
在りし日の主人に、素のまま付き合ってくれた人たちだからこそ、その死を悼むだけでなく辛さから解放されたことに心から安堵し生きざま、死にざまを誉めてくれました。
 
故人にとっては何よりものこの世の別れでした。
もうひとつ……亡くなった14日は主人の母のお誕生日でした。
母が誕生祝いを親子水入らずでしようね、とまるで迎えに
来たように思えて仕方ありません。
13日に危篤となりそれから日付が変わるまできっと主人は
頑張って待っていたのかも知れませんね。
母がいなければ主人は生まれていませんもの……
 
なんだかそんな出来事に包まれると、母の誕生日に無事に
主人を母親の元に返せた気がして、最期まで私をホッとさせて
くれる優しい心でこの日を選んで旅立ってくれたのかな?と
思うとまたまた泣けてくるのでした。
 
これから先もやらねばならないことがたくさんありますが、
ひとつ一つ丁寧に対応できるよう心がけていきます。
 
突然の訃報に驚かれた方、本当にごめんなさい。
この2ヶ月・・・
私を公私ともに心から支えてくれた職場の人たち……
今一度心よりお礼申し上げます。
 
今日から職場復帰です。
病院へ2ヶ月間毎日通い、髭を剃り、顔を拭き、さっぱりとして
気持ち良さそうにする主人の髭こそ剃れなくなりましたが
ずっと一緒なんだと思うと遺影を見ては二人で微笑みあって
います。
 
今朝も祭壇に元気よく「行ってきまーす」と伝えたらいつものように「気を付けてね」と声が聞こえた気がしました。
当分、空耳アワー 楽しみます。
 
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。