本部長は会議室に閉じ籠り、続いて総務担当に促されて部長が入って行きました。

私とお母さん同僚は呆然として見つめることしか出来ませんでした。


そして部長が扉の奥に消えた瞬間、物凄い怒声が飛び交いました。何て言っているのかはわかりません。でも溢れるほどの怒気は漏れ出でてきます。

しばらくして声が小さくなり、バーン!と扉があくと、本部長が出て来てお母さん同僚に言いました。

「ゆうといたで」

そう言って去っていく本部長。その後ろ姿を見送ったあと、静かに会議室から部長が出てきました。

ゆっくりゆっくりと歩き、やがて視線を上げました。そしてその目には怒りの炎、お母さん同僚と私をじっと睨み付けました。


そう、マタハラ・パタハラはこの日から酷くなっていったのです。