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浮世な世界

歴史好きの男子学生が史跡やお城をまったりと紹介するブログです!

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こんばんは


現在上野の国立博物館では「特別公開:新発見!天正遣欧使節 伊東マンショの肖像」が開催されております。





↑展示場所は普段は屏風絵が置かれている場所ですが、今回は特別仕様になっていました!


2014年にミラノのトリヴルツィオ財団が、天正遣欧使節のメンバーだった伊東マンショの肖像画発見したようで、ちょっとした話題になったようです。


それがなんと、日伊国交樹立150年を記念して現在日本で特別公開されています!!


天正遣欧使節は九州のキリシタン大名(大友宗麟、有馬晴信、大村純忠)がローマ教皇の元に派遣した少年使節の事ですが、やはり東洋人は珍しいのか、結構な話題となって現地では歓迎されていたようですね。

時のローマ教皇・グレゴリウス13世に謁見しただけでなく、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィア、ヴェローナといった各都市で舞踏会や晩餐会が催されたとか。


そのような過程で今回の肖像画が描かれたということは、文献などからわかってはいたようなのですが、それから約430年後になってから見つかったというのが凄いですね~








↑私が行ったのは5月の終わり頃だったのですが、この時は結構な人がいましたね。


しかも外国の人が予想以上に多かったのが意外でしたΣ(・ω・ノ)ノ!






↑写真撮影ができるというのも嬉しいです!












↑伊東マンショ像 ドメニコ・ティントレット筆 1585年 ミラノ・トリヴルツィオ財団蔵


意外と小さめの肖像画でしたね。

確かマンショの年齢はこの時15.6歳のはずですが、この肖像画からだと若干老けて見えます(笑)


描いたのはヴェネツィア派を代表する巨匠ティントレットの息子のドメニコ・ティントレットで、使節団がヴェネツィアを訪れた際に、元老院から依頼されたものだそうです。

当初は父が集団肖像画として描いていたようですが、没後にドメニコが単独の肖像画として完成させたとか。


意匠の白い襞の表現などは、ティントレットを思わせるような感じがしますね。










↑重要文化財 天正遣欧使節記 1585年 イタリア


会場にはキリシタン関係の作品も何点か展示されていましたよ。







↑重要文化財 三聖人像 16~17世紀 ヨーロッパ








↑重要文化財 三聖人像(模写) 16~17世紀 日本







↑重要文化財 聖母像(親指のマリア) 17世紀 イタリア


江戸時代中期に来日したイタリア人宣教師・シドッチが持参していたものといわれています。

そういえば、最近シドッチの物と思われるお墓が発見されたようですね。




今後日本では見られないと思うので、ぜひ見てください!


7月10日まで展示していますよ!
























こんばんは


現在国立博物館では特集展示として「平成27年度新収品展Ⅱ」が開催されています(会期は5月31日~7月10日まで)。



前回紹介した「平成27年度新収品展Ⅰ」は主に有志からの寄贈品が中心でしたが、今回は国立博物館が購入した作品で構成されています。


※購入した作品は全部で16件ですが、今特集では8件が展示されています。







↑桃源仙境図屏風 福田半香筆 1855(安政2)年


福田半香は渡辺崋山の高弟で名前は知っていましたが、作品を見るのは初めてですね!

この作品名を検索したら、この作品の落札情報が出ていたのですが、なんと2600万円で落札していました(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)


ちょ、ちょっとびっくり(^_^;)









↑和漢朗詠集巻下断簡(戊辰切) 藤原定信筆 12世紀









↑住吉物語絵巻断簡 13世紀


以前紹介した(所蔵品紹介その118 )住吉物語絵巻の一部と考えられているものだそうです。

断簡とはいえ、『住吉物語』を描いた最古級の物ですので、かなり貴重ですね。









↑倣菫源山水図 山本梅逸筆 1844(弘化元)年


梅逸といえば華麗な花鳥画が有名ですが、山水画も非常にうまいですね。

しかもこの大きさですから、名のある人物からの特注でしょうか。











↑四季遊楽図巻画稿 円山応挙筆 18世紀







↑玄圃瑤華 伊藤若冲筆 1768(明和5)年


若冲が自分で描き、自分で彫った作品で、現存するのはわずか4点だそうです。

若冲展の混雑が嘘のように、じっくり見れますよ(笑)



紹介するのが遅くなってしまいましたが、7月10日までです♪







夜間開館日なのでトーハクで開催されている「古代ギリシャ展」を見てきました




結構遅い時間に行ったのですが、会場内は想像以上に空いてました!

なのでかなりじっくり見れましたよ♪

閉館ギリギリまでいたので、結局「ほほえみの御仏」は見れませんでしたが(笑)




↑こんなのもありました(笑)


こんばんは


所蔵品紹介その186です。





↑群蝶図花瓶 金沢銅器会社製造 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作







↑山水図額 鹿島一布作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作







↑花卉円文螺鈿箱 芝山宗一作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作


貝や鼈甲などを漆面や木地に象嵌する技法を芝山細工といい、現在の千葉県芝山町で盛んに作られました。

芝山町は地元から結構近い場所にあるのですが、このような技法が伝わっているとは驚きですね!









↑群鷺図額 加納夏雄作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作


やぱり加納夏雄の作品は明治金工の中では別格ですね!






↑ヴェニス 川村清雄筆 1874~1881(明治7~14)年


近年は黒田清輝を中心とした洋画グループ(いわゆる外光派)とは対照的な位置づけだった、暗派の作家が再評価されていますね。

川村清雄もそうですが、原田直次郎や五性田義松の展覧会も好評だったようですし。


個人的には浅井忠の展覧会をそろそろやってほしいですね(笑)







↑風景図 川上冬崖筆 19世紀







↑国府台真景図 高橋由一筆 1872(明治5)年頃



明日は夜間開館日なので時間が合えば、「古代ギリシャ展」「ほほえみの御仏展」を見に行こうと思っています♪


今回紹介した作品は7月31日まで展示されています









こんばんは


所蔵品紹介その185になります。









↑馬 後藤貞行作 1893(明治26)年


後藤貞行は明治に活躍した彫刻家で動物の彫刻が得意だったようです。

特に馬の彫刻は当代一で、皇居前広場にある楠木正成像の馬は貞行の手によるものです。


この作品も木彫ですが、非常に写実的で躍動感がありますね!











↑神鹿 竹内久一作 1912(大正元)年


竹内久一は明治を代表する彫刻家の一人で、作品に色を付ける「木彫着色」が特徴ですね。

この作品は小さいながらも上記の馬と同様、非常にリアルに彫りあげています。

体の毛並みも丁寧に彫っており、特にお尻のラインが良かったです(笑)







↑赤地金襴手双蝶文香炉 3代目・清風与平作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作







↑含珠珈琲具 樋口治実作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作


樋口治実は白磁に透かし彫りを施した「蛍手」という技法を生み出した人物です。

光に当てると精巧な文様が浮かび上がり別名「含珠焼」とも呼ばれています。

ただ、非常に高度な技法だったため、わずか20年ほどしか作られなかったようです。









↑萩蝶木画額 西村荘一郎作 1892(明治25)年 シカゴ万博出品作



その186に続きます!


今回紹介した作品は7月31日まで展示されています