こんばんは
もう今週で終わってしまうのですが、出光美術館で開催されている「躍動と回帰 桃山の美術」を観に行ってきました!
その名の通り桃山時代の美術品がメインの展覧会であり、出光コレクションから絵画(主に狩野派や長谷川の屏風絵)、陶器、蒔絵などが約100点展示されています。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章:「うしろ向き」の創造ー歪み・割れ・平らかさ
第2章:なつかしくて、身近なものー草花・樹木と動物たち
第3章:瞬間と永遠の発見ー土の動き・釉流れ
第4章:「あべこべ」の表現ー流派の領分とその越境
第5章:生のうつわ、水のうつわー桃山茶陶、その「生気」の系譜
第6章:「いま」をとらえるための過去の視点ー風俗画の隆盛
特集:南蛮蒔絵
展覧会のタイトルにもなっている「躍動と回帰」とはいったいどういうことなのか?
戦国時代は織田信長などによって既成の概念が取り壊されたまさに革新的な時代でしたが、実は美術の世界においてもこの時期に革新的な出来事が起きていたのです。
例えば第1章で展示されている「伊賀耳付水指」は、同じ章で展示されている南宋の青磁が整った形に対して、歪んでいて一見すると失敗作のように感じます。
しかし日本の茶人たちはそこに独自の美を見出し、鑑賞のポイントにしてしまったのです。
伊賀焼のほかにも織部、志野、高取などが展示されていましたが、やはりこれらも「歪み」や「ひび」といった負の要素を鑑賞のポイントとして肯定的にしています。
釉薬の流れも一種の景色として、茶人たちに重宝されていますね。
まさにこれが躍動です!
しかし、革新的なことばかりが桃山美術の特徴ではありません。
例えば、従来の焼物に絵付けされるのは牡丹唐草、いわゆる中国風でしたが、この時代になると、日本古来の動植物や和歌や短歌といった古典からの引用が目立ちます。
「鼠志野草花片輪車文額皿」には野の花が繊細に描かれており、見ていて優しい気持ちになれます(´∀`)
ポスターにも採用されている長谷川派の「柳橋水車図屏風」が展示終了だったのが残念でしたが、長谷川等伯の「竹鶴図屏風と「竹虎図屏風」が展示されてたのは良かったです(笑)
10月12日まで開催されているので是非!
