秋分の候、「明石のいんでしょ大作戦」がドライブのお供 <町への買出し文化> | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

秋分の候、「明石のいんでしょ大作戦」がドライブのお供 <町への買出し文化>

 

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

 

北海道はすでに

秋が深まっております。

 

身の回りにも

紅葉の始まりを感じることができて

暑くも短かった夏を

懐かしんでおります。

 

暦時計は

午後6時となりました。

 

北海道 小柴ふあーむ より

「秋分」のご挨拶を申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

最低気温が15℃どころか

10℃を切ることも珍しくなくなり

最高気温も20℃未達が

増えてきております。

 

作業時の装いも

空調服の出番が減って

ウィンドブレイカー装着が増えて

 

住居の空調もめっきり稼働しなくなり

暖房待ちのインターバル?

 

そして身体の自律神経も

シフトチェンジ中であります。

 

作業量の割に

疲労感が強いですね。

 

 

 

 

 

 

 

世界に聞こえるリゾート

北海道ニセコ

 

山頂部は徐々に緑が抜け

赤みを帯びてまいりました。

現地確認レベルですが

羊蹄山頂上では

白いものが薄らあった様ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな国際リゾート地 ニセコ

ですが・・・

 

そこで暮らすには

まだまだしっかりと

古き北海道の経済活動が

支配しております。

 

どういうことかというと

「買出し」の風習が

生活に根ざしてるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

北海道は

生活圏のスケールが大きいので

日常消耗品はともかく

狙いを定めた食料品とか

独特な生活資材とかは

その地方の拠点まで

買出しに行かねばなりません。

 

私が子供の頃は

馬そりで山を越えて

シャンシャンシャンと鈴を鳴らしながら

町まで買出しに来ていた農家を

よく見たものです。

(「街」ではなく「町」)

 

各地域にある「十字街」は

その象徴であります。

 

また

故郷・旭川で言えば

追分とか、四条駅とか、15丁目とか

そこへ交通路線が集まり

商店街、市場、衣料品

医院、金融機関などが

並んでいましたね。

 

 

 

 

 

 

 

こちらニセコで言えば

小さな交通の要衝は

蘭越、ニセコ、真狩、ルスツ、喜茂別、京極、小沢

旧駅前には往年の賑わいの名残が

見て取れます。

 

そして

主役たる中核都市?は

倶知安であります。

 

函館本線を主幹に

特急や急行が止まり

胆振線、岩内線、そして各地軽便鉄道

それに高等学校を通してつながる

大学への道

 

倶知安は小さいながらも

後志支庁所在地として

冠たるステータスを持っておりました。

 

小樽より

偉かったんだよ?

行政的には。

 

 

 

 

 

 

 

今でも我が家は

現場を上がってきてから

「町に行くか?」を合言葉に

1〜2週に一度くらい

買出し or 外食 に出かけます。

 

一種の気分転換とか

なにか大工程の区切りとか

いわゆるリセットの意味合いが

持たれますが。

 

そして車中

いつも決まった音源を聴くのでありますが

・・・

 

STVラジオ

「明石のいんでしょ大作戦」

 

土曜の午後1時から5時間

昭和世代の遊び場として

ああだこうだと盛り上がる番組ですが

 

 

 

 

 

 

 

radico のタイムフリーで

最新放送を聴きながら

倶知安だったり、小樽だったり、伊達だったり

ちょっとドライブしながら

買出しに走ります。

 

楽しい番組です

昭和オヤジにとっては。

 

代表は静岡の人なので

北海道基準の昭和ネタは

時々通じないこともありますが

 

へぇ〜

これが貴方の育った環境なのね?

 

と我が少年期〜青春時代を

共有しようとしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

私の少年期は

昭和40年代がメインでした。

 

昭和30年代の余韻を色濃く残しながら

高度経済成長真っ只中で

世の中がどんどん豊かに

どんどん膨張していた時代

 

手袋が毛糸からナイロンへ

アノラックが綿からダウンへ

冬靴が長靴からスノトレへ

 

そんな変遷も

昭和40年代でありました。

 

 

 

 

 

 

 

北海道での

少年の頃の話に笑いながら

そしていま北海道に暮らしながら

新旧の生活比較を教えて

今がどれほど恵まれているか

先輩諸氏がどれだけ耐えてきたか

 

車中で北海道の近代史を教えながら

買出しに走ります。

 

その中には

そう、馬橇の時代の話とか

その頃の道路事情とか車両事情とか

教育環境とか住宅環境とか

 

それに

戦前からの風土や

戦後の混乱を

そのまま引きずっていた

故郷・旭川の状況とかもね。

 

 

 

 

 

 

 

安定した社会の

日本中心部・静岡 とは

大きく異なる北海道の有様に

 

代表は驚いたり、納得したり

 

同じ日本とは思えぬ

当時といまを見比べて

近現代史を勉強するきっかけとなります。

 

 

 

 

 

 

 

「明石のいんでしょ大作戦」

 

旧世代のノスタルジー

と笑うなら笑え。

 

しかし

その時代があっての今だ。

 

今の有り難さは

前のあれこれがあってこそ

わかるものだ。

 

農業現場は

まさにその縮図でありましょう。

田植えや稲刈り、畑とか

機械化と大規模化、省力化の歴史です。

 

道路や水路も整備され

資材や薬剤も発達して

天気予報も緻密になった。

 

畑全滅という言葉も

あまり聞かなくなりまして

それだけ技術が発達したということ。

 

まさに歴史であります。

 

 

 

 

 

 

 

先輩諸氏が歩んできた

開拓から昭和の農村に思いを馳せ

今の環境に感じる不満も

実は贅沢な悩みだと思い至る

買い出しの車中でございます。

 

国道の近傍には

旧道の遺構がところどころ見れて

 

昔はあっちのルートなんだね

すごい急だね

冬なんかどうしたんだろうね

 

と話しながらであります。

 

中学校までスキーで4km歩いたとかね

先輩の話を聞きますもん。

 

 

 

 

 

 

買い出しの車中

 

じつは必ずしも

和やかな雰囲気とは

限りません。

 

一週間の澱が溜まり

非常にヤバい空気に満ち満ちた車中も

往々にしてございます。

 

そんな時

「明石のいんでしょ大作戦」を流してると

短く フッw と笑う瞬間が現れて

少しずつ空気が緩み始めるなんて

よくある話であります。

 

目の前のギスギスも

一旦引いた視界で心を落ち着ければ

大同小異のこととなり

諍いも不協和音も

水に流せる雰囲気に

変わっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

人生、夫婦、仕事、協働

そんなもんですね。

 

小さな波風はあっても

大きなうねりの中で

ともに舵を握り魯を漕がねば

なりません。

 

相方が舟から落ちそうになれば

咄嗟に手を握るし

波を被っていれば

庇ってあげる。

 

何か面白くないことがあっても

それはそれ、これはこれ

舟を捨てることには

繋がらない。

 

こうしてお互いに大人になり

繋いだ手を離すことなく

道をともに歩いていくのでしょう。

 

 

 

 

 

 

夫婦とは?

 

なんて大仰なことも考えますが

生きる、ということ

それに尽きるのではないか。

 

え?夫婦とは

互いに高め合っていける存在だと?

 

何様のつもりだ。

そんなことは

地べた這ってから言え。

 

もっと原点としての認識を

ともに確認できるのも

農業の良さじゃないかと

思う次第です。

 

男女の能力差を

否応なく思い知らされますしね。

それを受け止めた上で

互いの能力を存分に発揮するための

公平な分担があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「明石のいんでしょ大作戦」

 

明石さんよ

あんたはうちら夫婦の

カスガイだよw

 

あんたのおかげで

何回も救われてるよ。

 

土曜の5時間生放送

体力使うだろうけど

できるだけ長くやっててくださいね。

 

ギスギス

トゲトゲした

買出しの車中にて

これからも空気を緩める放送を

どうぞよろしくお願いします。

 

いつも

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

それでは

次回「寒露」にまた

お会いしましょう。

 

どうぞお元気で

 

 

 

 

 

 

 

北海道 小柴ふあーむ

 

代表 和美
その夫 孝志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 Nisekoから世界へ! 季節を耕す物語