芒種の候、ニュースタイルな運動会 <北海道沈没の一風景> | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

芒種の候、ニュースタイルな運動会 <北海道沈没の一風景>

 

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

 

梅雨入り

遅れてますねぇ。

 

日本全体が

まだひんやりしています。

 

田んぼに降りたばかりの

早苗たち

ちょっと心配な初夏であります。

 

お元気でしたか?

 

暦時計が午前11時を過ぎました。

北海道 小柴ふあーむ より

「芒種」 のご挨拶を申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

北海道は

この時期特有の「リラ冷え」ですが

今年はしつこく続いております。

 

これが東北ですと

「やませ」という冷風となり

日本史にいく度か登場する

大飢饉の元凶となったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道の米が

克服せねばならなかったのは

田植え直後の「リラ冷え」耐性

だったそうですよ。

 

天文学的試験を重ねた

品種改良に携わった方々の

ご苦労と功績に

感謝しかありません。

 

 

 

 

 

 

 

さて、先週末

近隣小学校の「運動会」が

実施されました。

 

土曜日の朝

アスパラを獲っていると

通学する子どもの声が・・・

 

ん?!土曜日だよ?

あっ、そうか!

なるほどね、今日なのね

 

という

後追いで気が付きまして。

 

それもその筈

古くからの習慣が

排除されてしまったからなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

<排除1>

 

朝6時の「五段雷」。

 

用務員さんが

校庭で打ち上げる

あの花火が

排除されちゃってます。

 

どおりで気付かないわけだ。

 

用務員さんとか

一部の先生にとって

火薬類取扱責任者の資格は

ほぼ必須でしたね。

 

ボーン・・・パンッ

ドン、ドドン、ドン、ドン!

 

地域中に鳴り響く

五段雷

 

あの音で

地域が一斉にざわめき始め

運動会の日足らんとする雰囲気が

一気に生み出されておりました。

 

いまはメールで連絡を回して

目的を達してるとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

<排除2>

 

お弁当タイム。

 

お昼のお弁当に

コンビニのオードブルが登場して久しい

北海道でありますが

 

今度はなんと

お弁当そのものが

取りやめになりまして。

 

午前でお開き

となる運動会です。

 

だから

お母さん方の朝が

とても静かでありました。

 

お昼から各家庭で

外食したり焼肉したりで

地域もいい匂いが漂いましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

子供の数が激減してる今

プログラムの充足も

ままならぬのでしょう。

 

子供ができたら自由にできないじゃん?

みたいな価値観もありますしね。

 

地域の空気感が

本当に変わりますね

運動会の仕様一つで。

 

これはノスタルジーとは異なる

一つの環境破壊みたいなもの

と感じてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

ラジオを聴きながら

時報に合うように

校庭の真ん中で点火準備する

用務員さん

 

通学範囲が4kmに及んだ昔

花火の音を聴き逃さまいと

お父さんは外に出て耳を澄ます

 

鳴った!

お母さん、あるぞ!

 

お父さんの号令と共に

お母さん方は一斉に

お弁当準備に全力加速

 

その音で目覚めた子供達は

ソワソワと家の中で足袋はき始めて

親に怒られてw

 

 

 

 

 

 

 

 

お弁当は傷まないように

太巻きとかお稲荷さんがメイン

 

重箱に詰めて

風呂敷に包まれて

 

子供の徒競走に間に合うかどうか

お母さん方はその前に

学校まで重箱ぶら下げて

自ら徒競走状態で

 

お弁当タイムになれば

ゴザ敷いて

友達家族で隣り合わせになって

おかず自慢なんかが始まって

 

だいたいが

卵焼きをぽろっと落として

砂だらけにして怒られるとかw

 

 

 

 

 

 

 

 

お父さん方は

ビール飲み始めちゃって

早々に昼寝モード

 

酔い覚めの父兄リレーで

頑張りすぎてスッ転ぶとかねw

 

午後の部一番は

鼓笛隊のパレードで

上級生がカッコ良くて

 

それから玉入れ

地区リレー

そして!花形の

紅白リレー

 

 

 

 

 

 

 

 

リレー選手になることが

やっぱり憧れだった。

学校から遠い地域の子達は

とても足が速くって

リレーメンバーを独占してたっけ

 

足の速い子

男子女子問わず

なんであんなに

カッコよく見えるのかな?

実際モテてましたしねw

 

 

 

 

 

 

 

 

終わる時にもう一度

終了の「五段雷」

 

テント解して

資機材運んで

テープ類や門柱も、ね

 

下校の頃には

足袋も穴だらけでさ

 

優しい親の家庭は

下校まで待っててくれて

楽しく帰るとか

 

運動会の光景

あまた思い浮かびます。

 

 

 

 

 

 

 

五段雷

その思い出とともに

排除されてしまいました。

 

個人主義

自由主義

個性尊重

多様性受容

 

そんな時代だし・・・

 

みんなが集まって

一つのことをするとか

対抗戦で競い合うとか

まして選抜なんて!

害悪という時代だし・・・

 

でも

なにかが違う

この北海道。

 

 

 

 

 

 

 

 

「移住者」という名の転入者たちが

新たな価値観という

自己中心性を持ち込んで

従来の風習を否定していってる。

 

なにかが違う

と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道が得意としていた

「馬力!」

 

その源になる風習は

運動会で醸成されてた気がします。

 

いまや

「移住者」という者たちの

多様性の強要で否定されて

オリジナルが萎縮し

消沈していく。

 

そう、オリジナル地元の人たちは

萎縮しております。

なんせ表現や議論に慣れてないもんで

ワアワア言われると

黙ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

よくあるケースなんですが

北海道の人らは

札幌に出れば人生の目的達成

と思い込んでる節があります。

 

都会!といえば

札幌を指すようで。

 

なぜか?

 

海を渡ると

通用しない自分を

密かに自覚してるからかも

しれません。

 

札幌がちょうどいい。

そんな感じであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

運動会など象徴的ですが

競争を嫌がり

忍耐を嫌がり

協調を嫌がり

我が儘を自由と言い

自分勝手を権利と言う

 

そんな環境で良し

とされて育つ人材が

経済活動に適応できるはずは

ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の仕事で

日本各地の高校生たちと

スキーを楽しみますが

 

各県の高校生たち

その自律能力は非常に高く

練度は同じ高校生と思えません。

 

住んでいる地域が

経済活動の渦中にある場合

子供達は将来を直結で連想できて

学校も子供達を必要とされる人材に

育てることを求められます。

 

自由だ、権利だ

と言えるのも

おまんまを食べられての話であって

それを具体的に眼前で見せつけられるから

学校も子供らも本気度が上がる

と思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

いいのよ

いいのよ

あなたはあなたのままで

自由に生きなさい

 

これは果たして

優しいと言えるのか?

子供のためを思ってると

言えるのか?

 

逆縁でなければ

子供より先に

親が他界します。

 

その時

子供は果たして

自分で生きていけるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

それとも

生きていけない者同士が群れて

生きていけな者が生きていける世界を

作るのか?

 

それは果たして

北海道以外の日本人に

支えられ援助されることを前提の

いいとこ取りの世界なのか?

 

北海道の開拓精神は

そっち方面に急旋回

しているのでしょうかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に頑張ること

他者と競うこと

子供に尽くすこと

 

それらを一切否定されるような

ニュー運動会風景に

北海道の沈没、さもありなん

と連想する私でありました。

 

戦後から高度成長期へ

その時代の親の献身スタイルは

今とは異なる

自己犠牲を美とするようなもの

だったのですね。

 

いま、気づくのも遅いんですが・・・。

 

あくまで

人それぞれの価値観と感慨であること

多様性の一部として

聞き流していただければ助かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

二週間後にはいよいよ

「夏至」!

であります。

 

暦時計も南中を迎えます。

 

天体運行のクライマックス

でありますが

と同時に寂しさを感じ始める

今年後半に入りますね。

 

いやいや

前半で蒔いた種

植えた苗たちが

実りと恵みをもたらしてくれる

後半戦じゃないですか!

 

そんな夏への突撃体勢をとる

「夏至」!であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

これから梅雨本番となりますが

どちら様も

心身ご自愛くださいませ。

 

それではまた

お会いしましょう。

お元気で!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道 小柴ふあーむ

 

代表 和美
その夫 孝志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイスブック 「小柴 孝志」

フェイスブックページ 「~勇気ある生き様~ 北海道 小柴ふあーむ」

 

 

<北海道 小柴ふあーむ 公式ホームページ>

~勇気ある生き様~ 北海道 小柴ふあーむ 

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 Nisekoから世界へ! 季節を耕す物語