土地の声に耳を澄ませる力 | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

土地の声に耳を澄ませる力

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

 

 

北陸、東北

 

戊辰戦争では

 

賊軍と呼ばれてしまいました。

 

 

一夜にして世の価値観が変わり

 

正悪が入れ替えられて

 

しまったわけです。

 

 

 

 

 

 

だからと言って

 

どちらかが邪悪を

 

働いたかと言えば

 

そうではなかったのです。

 

 

どちらも先に見ていたのは

 

日ノ本の安泰。

 

 

ただその見ていた方向と

 

見えていた範囲が

 

互いに違っていたということ。

 

 

どちらも日ノ本を

 

第一義に考えていたのは

 

同じなのです。

 

 

 

 

 

 

今般、新潟から会津若松へ

 

阿賀野川を遡り 峠を越えて

 

入りました。

 

 

その道のりは まさに

 

官軍の辿った 道のり。

 

 

もともとは越後から

 

物資を供給する街道でしたが

 

その道が侵攻ルートになったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

農業に就いてから

 

旅の途中、移動の途中で

 

目に入るものが変わりました。

 

 

風景というより

 

人の営みに関する事どもが

 

ガンガン見えてくるのです。

 

 

町屋の形

 

蔵の数

 

集落の形状

 

階級の名残

 

田んぼの枚数

 

畑の大きさ

 

用水の方向

 

新道と旧道の交錯

 

 

次々と現れる集落の匂いに

 

目と心を奪われます。

 

 

 

 

 

 

目に入る一つ一つが

 

その集落の歴史であります。

 

 

人々の喜怒哀楽が詰まった

 

歴史であります。

 

 

道一つ、水路一つ

 

畔や 堤に

 

話し合いがあって

 

人手がかかり

 

炊き出しがあり

 

持ち出しがあり

 

竣工までに世代をまたぎ

 

供用開始の折には

 

村を上げての大祭り

 

だったはずです。

 

 

 

 

 

 

むかしは、藩政に乗る事業はわずかで

 

多くの農業基盤は

 

百姓たち自身の手出しにより

 

進められたそうです。

 

 

それに比べて今はどうでしょう?

 

国費による9割補助で基盤は整備され

 

議員や首長を通して

 

所轄官庁へ意見具申が出来て

 

農村や国土の改良は

 

弛まず進められています。

 

 

 

 

 

 

農業に就いてから

 

国政や行政を

 

一方的に全面否定する気が

 

無くなりました。

 

 

町人が考える以上に

 

農村では国と農民が密接に関わり

 

水を治め 山を治め 田畑を広げ

 

国土開発と生産増強に努めています。

 

 

とても各経営の集まりで

 

受け止められる規模でなく

 

行政の方針が無ければ

 

成り立ちません。

 

 

 

 

 

 

戊辰戦争では

 

そうした平地や田畑、街道が

 

官軍の道のりとなりましたが

 

これが異国の軍隊に侵されないとも

 

限りません。

 

 

現に北海道は

 

昭和20年代のうちは国際的に

 

分割論が現実的なオプションとして

 

テーブルに乗っていましたから。

 

 

私たちもひょっとしたら

 

生まれていなかったかもしれず

 

あるいは今ごろ

 

ロシア人として暮らしていた

 

かもしれないのです。

 

 

 

 

 

 

 

旅の通りすがり

 

行く先々で気が付く

 

歴史の数々。

 

 

そこに暮らした名もなき人々の

 

生きた証が

 

田畑や水路や土手に

 

残っています。

 

 

 

農業に就いて

 

よかったあ!

 

 

旅が以前より数倍

 

有意義となりました。

 

 

しかも物言わぬ土地から声が聞こえる

 

そんな感性を身に付けられましたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちの50年後

 

私たちの畑を使ってる人は

 

何かを感じるだろうか?

 

 

できうれば

 

静かに声を発するような

 

生きた畑でいて欲しいなあ。

 

 

代表と二人で歩きながら

 

土地から聞こえる いにしえの声に

 

耳を傾けながら

 

代表二人で会津若松に

 

向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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