26年目の弥二喜多珍道中、舵の奪い合いは続く | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

26年目の弥二喜多珍道中、舵の奪い合いは続く

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

 

早いもので

 

私たち夫婦も

 

銀婚式の歳を迎えてました。

 

 

銀婚式をなにやら特別なことと

 

持て囃す場合もありますが

 

私たち夫婦にとっては

 

「あ、そう・・・25年ですか

 

くらいの至って日常の一年でした。

 

 

 

 

 

 

この25年

 

要約すると

 

ひと塊ではなく

 

大きく3つに分かれる

 

25年でした。

 

 

なので、ぜんぜん長く感じない

 

のだと思います。

 

 

 

 

 

 

海外赴任の私でしたから

 

結婚してまず別々に暮した1年

 

 

そして生まれたての長男を連れ

 

さらに二男を授かった

 

異国での暮らした4年

 

 

ここまでの5年間が

 

最初の ひと塊。

 

 

 

 

 

 

帰国後

 

家を建て 父を迎え

 

新たな職場で頑張れた

 

8年間が ふた塊 となります。

 

 

 

 

 

 

そして、言うに及ばず

 

父と別れ 会社を辞し

 

家族を連れて北海道へ

 

 

まったく未知の世界の農業経営を

 

地縁血縁の無い土地で興して

 

いまに至る12年が みっつめの塊。

 

 

息つく暇の無い

 

走りっぱなしの25年でしたね。

 

 

 

 

 

 

今回、畑を終えてから

 

小さな旅に出たことが

 

なんと夫婦で内地へ渡った

 

最初のことになりました。

 

 

いままで

 

代表だけで帰朝してたことはありましたが

 

二人揃っての渡海は初めてとなりました。

 

 

そもそも

 

二人揃って泊まりに行くのが

 

この3年ほどで やっと出来たばかり。

 

これまでは 子育て全力投球で

 

持てる体力のすべてを

 

子育てや学校へ振り向けていました。

 

 

自分たちに少しだけ使えるようになった

 

この3年ばかり。

 

それが嬉しいというより

 

ホッとしたというより

 

何か一抹の虚無感をともなう

 

妙な感覚が 不思議です。

 

 

 

 

 

 

海を見て

 

なにを感じるか。

 

 

会社という巨大船を離れ

 

代表と二人で漕ぎだした 小舟。

 

 

海に落ちたら瞬く間に溺れ死ぬだろう

 

小さな子供を三人乗せて

 

あちこちの小さな港をハシゴしながら

 

わらしべ長者のように膨らまし

 

あるいは バッタもんを掴まされたり

 

ちょっとした波で落水したり

 

舵とりや 漕ぎ方で ケンカを重ね

 

それでも潮に流されぬよう

 

目指す岬 目指す灯台から

 

目を離さず漕ぎ続けてきました。

 

 

 

 

 

 

自営業に入ってから

 

船の旅が 妙にしっくりきます。

 

 

たまには飛行機も乗りたいけれど

 

船旅の自分達だけの時間が

 

なんだか楽しみやすくなってます。

 

 

昨年は 父の見送りで

 

苫小牧~仙台 を二往復しましたが

 

その船旅の最中に読み返した

 

メロンの栽培技術書から得た洞察が

 

ことしの好成績の起点になったりしています。

 

 

 

船旅途中で

 

読むこと 考えること 眺めること

 

多忙の日々の中に

 

自分を強制的に取り戻せる

 

良い時間を提供してくれます。

 

 

 

 

 

代表にしてみたら

 

私との結婚は

 

人生のジェットコースターに

 

同乗したようなもの。

 

 

平凡な人生には興味が無い。

 

常識にも興味は無い。

 

 

そう言って連れ添ってくれた代表ですが

 

まさかここまでの波乱になろうとは

 

予想してなかったでしょうね。

 

 

しかも自分自身が

 

主たる戦闘力となる人生など。

 

たぶん、便乗者なら という

 

注釈つきの常識否定だったことでしょう。

 

 

 

 

 

 

それでも

 

とくに記念日にこだわらぬ代表は

 

こうしたささやかな船旅にすら

 

心底喜んでくれました。

 

 

華やかさには興味が無く

 

むしろオリジナルに誇りを持つ。

 

 

そういう価値観であればこそ

 

私の様な独特な男とも

 

付き合ってくれているのだと

 

強く思います。

 

 

なんだかんだ言って

 

二人とも 常識懐疑派

 

是々非々 臨機応変 現実主義。

 

なにより

 

迎合より 理念を尊ぶ。

 

損得より 誇りを選ぶ。

 

 

こうした価値観を

 

共有できているからこその

 

これまでの25年だったのではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

引っ越しを 6回重ねてくれた 代表。

 

そのたびに

 

必要に応じて割切って

 

大変な作業を請け負ってくれた代表に

 

ただ感謝するのみです。

 

 

車の中 船の中

 

相変わらず 揉めながらの旅。

 

それでもリタイアせずに

 

旅をし続ける 弥二喜多珍道中。

 

 

これからも

 

末永くお願いいたしますが

 

どちらが船長で どちらが漕ぎ手か

 

その結論はもう少し

 

話しあいましょうね

 

代表さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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