3月11日、「東日本大震災」から丸9年を迎えます。
お亡くなりになられた方々のご冥福を祈念すると共に、ニュースでは未だ行方不明となっている方々の捜索を続けられるご家族の姿を拝見すると、少しでも早くご家族のもとに帰ることが出来ることをご祈念申し上げます。
震災による全国の死者は、関連死を含め死者・行方不明者が2万2167人。岩手、宮城、福島の東北3県を中心に襲った津波や東京電力福島第1原発事故で、今も全国で4万7737人が避難生活を余儀なくされています。
報道からは、ハード面で復興事業を進めても、コミュニティの再建は難しく、終わりが見えない被災地の復興への道のりが続いていることが伺えます。
記憶が風化しないように、様々な取り組みが行われていますが、東日本大震災の記憶もしっかりととどめ、残していかなければなりません。さらには、日本人は古くから自然災害と向き合って生活してきましたが、その教訓も共に思い出し、後世へと繋いでいくことが、今中(現在)に生きる者の使命として取り組んでいかなければなりません。
当社では震災から5年の節目に、「椿まつり・鎮花祭」で東北地方の椿グッズや椿油・茶・サラダドレッシング、そしてB級グルメを販売いただいておりました。
岩手県の気仙地区、大船渡市・陸前高田市の市の花は「椿」。東日本大震災で被災された地域でもあり、当社禰宜も数回復興のお手伝いに伺ったご縁があり、椿の自生する当社として「椿」をテーマに何かお役に立てることがないかと考え、この度企画しました。
残念ながら、本年の椿まつりは新型コロナウィルス感染症対策のため、「中止」となってしまいましたが、心だけは届けたいと考え、社頭(社務所)で少しだけではありますが「椿グッズ」を授与させていただきます。
今年は中止となりましたが、私たちは復興支援という言葉ではなく、地域産業として発展される一助になれば、また出来れば「椿で繋がるご縁」を継続していきたいと考えています。
この度の新型コロナウィルス感染症の拡大は、東日本大震災以来の国難になるかもしれないと言われていますが、あの時に見せた日本人らしい立ち振る舞いと互助の精神で乗り切ることが出来るように祈るばかりです.。