元日から、小雨も降るような時間もありましたが、比較的穏やかな天候の中で、気持ちも穏やかに新年を無事にお過ごしのことと存じます。
さて、1月6日は「小寒」。
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」とあり、暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半を指します。
1月6日から節分(立春の前日)までを「寒」と言い、この日を「寒の入り」とも言い、寒中見舞いを出し始めます。
そして、
1月7日は「正月七日」と言われ、元日からこの日までを松の内と言います。
本来は、陰暦1月7日の「人日の節句」を指します。人日の節句とは、過去1年の厄払いをして、これから一年の無病息災と招福を祈願する日とされています。
この日に七草粥を食べるという習慣は、これを食べると万病や邪気が祓われると言われるためですが、この節句に通じるものです。また、正月の箸休めのためと言われています。
ちなみに七草粥に入れる若菜は、セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(タビラコ)・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)の七種になります。栄養学的にも理にかなった身体にやさしい昔ながらの知恵といえるでしょう。
お正月には様々な行事や習慣があってやることがたくさんありますが、何か一つ季節を感じるために行ってみてはいかがでしょうか。