取材報告「日本人と石の物語」

2017年11月3日(金) 9:55 ～ 10:53

『日本人と石の物語　～ｖｏｉｃｅ　ｏｆ　ｓｔｏｎｅ～　世界文化遺産と天下人と祈り』

「世界文化遺産と石の秘密！そこには天下人と人々の祈りが…。天龍寺・金閣寺・銀閣寺・醍醐寺と信長・秀吉との関係、沖ノ島・松尾大社と上古の人々の祈りの物語を探ります。」

というＡＢＣ朝日放送の文化の日特別番組で、当社も取材を受け、少しだけご紹介いただきました。

当社以外の社寺が大変有名なところばかりでしたので、大変恐縮しましたが、、、

◇番組内容１

龍安寺など国の特別名勝に指定されている枯山水庭園を始め、天龍寺・金閣寺・醍醐寺など、こちらも国の特別名勝に指定されている池泉庭園でも「石」が数多く配置され、誰もがこれらの庭園を美しいと感じます。と同時に心が落ち着いたりします。それはどうしてなのか？日本人と石の物語が始まります。
◇番組内容２

７つの世界文化遺産と４人の天下人を中心とした「庭園の石の秘められた意味」「天下人の権力闘争の歴史」の物語。そもそもなぜ「石」に価値が生じたのか？一万を超える「石神や磐座」の現代も続く物語を紡ぐことによって「日本人とは？」の問いに迫ります。
◇番組内容３

世界文化遺産：龍安寺、天龍寺、金閣寺、銀閣寺、醍醐寺、下鴨神社、沖ノ島。その他の文化遺産：松尾大社、越木岩神社、実相院、無鄰菴。天下人：足利尊氏、足利義満、足利義政、織田信長、豊臣秀吉。
◇出演者モーリー・ロバートソン（ジャーナリスト）

磐座信仰、そして豊臣秀吉・徳川家でも切り出せなかった霊岩としてご神体『甑岩』や大坂城築城の残石をご紹介させていただきました。

紹介者は当社禰宜（ねぎ）が務めさせていただきました

その他にも六甲山系に点在する巨石群と当社磐座の関係などについてもお話しさせていただき、その一部についても取り上げていただきました。

太古から信仰されてきた磐座・巨石については解明されていないことがまだまだ多いです。日本の考古学は分かる、分かり得ることを学問として、分からないことはそれが日本人の歴史や精神性のルーツとなっていても、史実であり現存していても、学問として調査研究しないという悲しい状況が続いています。そのため、残念ながら日本人にとってそれが貴重であるにもかかわらず、学問として認められないために放置・失われていくものも多いです。

そのような中でも、“磐座学会”という磐座・磐境・巨石から古代日本を考察しようと取り組まれている方々がいらっしゃることは救いで、私たちも多くの事を学ばさせていただいています。

少し注目されたこと・角度は違いますが、今回のように日本人に潜在する自然への畏敬の念、石・岩への太古からの思いを取り上げていただいたことは大変有り難いことでした。

また、番組として放映されたこと、マスメディアの方々の中にも関心を寄せて頂いている方がいることは、大変嬉しいことでした。

六甲山系は、巨石文化を感じることが出来る場所でもありますので、当社をはじめ是非ハイキングがてらに、その不思議を感じに山を散策してみてはいかがでしょうか

あっ！！モーリー・ロバートソンさん、凄く良い人でしたよ！！