台風が10月22・23日に上陸、そして10月29日に接近し、全国的に甚大な被害を受けた月末でしたが、皆様はいかがでしょうか。
あまり台風の被害を受けることがない西宮市内でも、今回の台風では倒木など様々なところで被害があり、市役所の方々はご苦労されているようです。
当社も台風により大きな被害を受けてしまい、まだまだ片付けなどが済んでいない状況です。
参拝いただくために支障がないように、危険な倒木の処理や拝殿周辺・参道などは優先的に片付けておりますが、まだ細かなところまで手が届いておりません。
不快な思いをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、こしきいわの森を育てる会の方々や婦人会さんにもご協力いただきながら、復旧に取り組んでおりますので、ご容赦下さいますようお願い申し上げます。
23日朝の手水舎の前
当社は県天然記念物に指定されているために、人工的な樹木の管理に規制があります。自然な流れのままに任せなければなりません。
最大の要因は、生態系の変化です。森というのは何十年とかけて森全体の植生を変えていくそうですが、ここ数年が転換期のようで、寿命を迎える樹木、台風に耐えることが出来ない古木が多いことです。
次に、指定天然物であるために、倒木の恐れのある木を事前に伐採するという人工的な森林保護が難しいということです。
次に、地盤の緩み。神社周辺に多くの住宅等が建てられたことで、地下水脈の流れが変わってしまったり、生態系の変化で大きな木やシダなどの低層木も少なくなっており、数十年前と比べると地盤が緩んでいる可能性があるそうです。
次に、境内東面については、夙川短期大学が無くなり、現在は更地となっているために、風が直接当たってしまうために、多くの倒木があったようです。
その他にも要因は考えられますが、境内で10本以上の大きな倒木があり、多くの枝葉が落ちてしまいました。
少しずつですが、神職を中心に対応しており、掃除も行き届かないところが多々あります。
ご迷惑、また不快な思いをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、年末年始には綺麗な境内に戻していきたいと思いますので、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。