久ノ浜は東日本大震災で甚大な被害を受けた地域の一つです。
兵庫県神道青年会と福島県神道青年会は、大震災前より友好的に交流を深めており、大震災後は数回に渡って復興支援活動に伺っております。
今回はいわき市久ノ浜町に鎮座する星廼宮神社が津波により流出した社殿の代わりとなる、新たな社殿を寄贈するために、その瞬間に立ち会ってきました。
兵庫県西宮市にあったアサヒビール西宮工場が閉鎖するにあたって、工場内に鎮座していた旭神社をアサヒビール様のご協力を賜り頂戴することになりました。
正式には区画整理が行われるために正式に竣工されるのは約2年後となるようですが、仮置きという形で移設することになりました。
旭神社は当社兼務社の津門日吉神社が長く祭典にご奉仕させて頂いていたこともあり、私もこの瞬間を見逃してはならないと伺ってまいりました。
大変な輸送費がかかるために、兵庫県神社庁や県内神社のご協力・ご支援、また福島県神社庁や福島県神道青年会の方々のご協力も仰ぎ、実現まで約1年近くかかりました。
到着したトレーラーを見た時は本当に感激しました!
主に担当してこられた兵庫県神道青年会の会員も嬉しかったのではないでしょうか!
無事に移設できたことは先ずは一安心ですが、まだまだ復興という言葉には程遠い現状が被災地にはあります。
星廼宮神社が土地整理事業のためにまだ2年待たないといけないように、津波で流されたり火災で喪失した地域は、瓦礫は撤去されても荒地となっているところがたくさんあります。
「ここに故郷あり」
多くの氏子・地域住民が避難されていますが、帰ってきた時にそこに「故郷」としての拠り所=「神社」があるように。
まだまだ復興には時間がかかりますが、引き続き共に支援活動に取り組んでいきたいと思います。