天皇皇后両陛下、神宮をご参拝 | 越木岩神社ブログ

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兵庫県西宮市にある「越木岩神社」の日々をブログでお伝えします。

25日に親子参宮団で伊勢の神宮に参拝させて頂きましたが、ちょうどその日に天皇皇后両陛下が伊勢の地にお出ましになられるために、神宮が参拝停止になったということを前回の記事の中で書かせて頂きました。



翌26日には天皇皇后両陛下は、伊勢神宮の外宮と内宮をご参拝されました。両陛下の神宮参拝は平成13年11月以来だそうです。

天皇陛下はモーニング、皇后さまは白いロングドレス姿。伊勢神宮の慣例に従い、午前に衣食住の神、豊受大神を祭る外宮を、午後は皇室の祖神とされる天照大神を祭る内宮をご参拝されました。




余談ですが、この男性はモーニング・女性はロングドレスが神宮に正式な参拝の服装なんですよ!!




よく見掛ける光景ですが、普段着の方が参拝をしようと御垣内の中に入ろうとして神職の方に止められていますが、正式に参拝される際はやはり正装をしないといけません。

男性ならスーツにネクタイ、女性はそれに準ずる服装であれば、申込みをすれば御垣内参拝(門・塀の一つ中に入って参拝が出来ます)が可能ですので、御垣内参拝をされたい方は是非正装してお参り下さいねよろこび





内宮では侍従の先導で陛下が玉砂利の参道を歩き、真新しい社殿の正宮に。神職のお祓いを受け、中心部の正殿に進んで玉串をささげ拝礼。玉串は陛下の姉で神宮祭主の池田厚子様が社殿に納められ、続いて皇后さまが同様に正宮でご拝礼されました。




また、余談ですが、、、



神宮に参拝されたことがある方は、何重にも塀・垣根があるのをご存知だと思います。神宮の神職の方のお話によると、正宮の近くでご参拝出来るのは天皇皇后両陛下のみだそうです。そして、御門・塀の一つ外で皇太子・妃殿下、もう一つ外で皇太子以下のご皇室の方々はご参拝されるそうです。



中に入りたいよね~なんて言われている参拝者の方がいらっしゃいますが、そう簡単には入れないのもお分かりになって頂けるのではないでしょうか苦笑




話は戻して・・・




皇位とともに継承される鏡、剣、曲玉の「三種の神器」のうち「剣璽動座」で20年ぶりに皇居から持ち出された「天叢雲剣」と「八坂瓊曲玉」は参拝の際は携えず、内宮の中にある宿泊先の行在所に安置して侍従が見守られていたそうです。



(下の写真で侍従の方がお持ちになられているのが、「天叢雲剣」です)


伊勢神宮の内宮は、皇祖神の天照大神が天孫降臨の際に孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けたとされる「三種の神器」の一つ、「八咫鏡」をご神体としているほか、神宮祭主には旧皇族方がお就きになられます。





天皇陛下は毎年、稲の豊作を祈る祈年祭(2月)、収穫に感謝する神嘗祭(10月)、新嘗祭(11月)の3つの祭事のほか、式年遷宮の「遷御の儀」に当たり、勅使を差し遣わされます。





また、天皇陛下の代理として神宮の祭祀をつかさどる神宮祭主には明治以降、主に皇族が就き、現在は昭和天皇の四女、池田厚子様がお務めになられておられます。昨年までの式年遷宮では、天皇、皇后両陛下の長女、黒田清子様が臨時祭主として池田祭主様を補佐されてご奉仕されておられました。7~14世紀には、天皇の代わりに、「斎王」と呼ばれる未婚の皇女が神宮に仕える制度もありました。



.そのように、神宮とは本来は天皇、またご皇族の方々が国の安泰と繁栄を皇祖・天照大神様に祈念する場所であったのですらぶ②その場所が時代と共に、お蔭を頂戴するためのおかげ参りとして一般の方々も参拝されるようになりました。現在では多くの方が観光地として、またパワースポットとしてお参りされていますが、そのような場所であることをご理解頂き、是非お参り頂ければと思いますペコ




ちなみにですが、天皇がそんな神宮へのお参りが何故20年ぶりなの?と思われるかと思いますが、皇居では毎日神宮に向かってお祀りされておられるですよ!!