初代天皇である神武天皇の崩御日にあたる4月3日に毎年行なわれ、神武天皇の天皇霊を祀るお祭りが「神武天皇祭」です。
宮中の皇霊殿と神武天皇陵に治定される奈良県橿原市の畝傍山東北陵で儀式が行われます。
神武天皇は、皆さんもご存じの通り古事記や日本書紀によると、日向を発ち、大和にいた長髄彦(ながすねひこ)を滅ぼし、橿原の地で初代天皇に即位します。
いわゆる神武東征の物語です。
神武天皇については史実ではないとされることも多いですが、神武天皇即位紀元(神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とする、日本の紀年法)があるように、日本の国にとっては大変重要な神様・人物・物語であります。
歴史学・考古学等の学問的には、神武天皇の存在を証明したり史実として捉えることは難しいかもしれません。私も物語と言っているように、作られた部分もあると思います。
しかし、キリスト教では旧約聖書の「出エジプト記」でモーゼが海を割るという話があったり、イエス・キリストの数々の奇跡も信じがたいものではあるが、それは信仰上の神の力として信じられています
同じように、神武天皇の存在や物語は信じて疑うものではないのではないでしょうか
それが、日本人としてのアイデンティティーだと思います。そんなことを思う一日でした