鎮魂の祈り 1.17 | 越木岩神社ブログ

越木岩神社ブログ

兵庫県西宮市にある「越木岩神社」の日々をブログでお伝えします。

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6434人が亡くなった阪神・淡路大震災発生から丸18年を迎えました。




神戸市中央区の東遊園地で約1万本の竹灯籠が「1・17」を浮かび上がらせ鎮魂の祈りを捧げる慰霊イベント「阪神淡路大震災1・17のつどい」をはじめ、各地で追悼行事が行われ、この被災した阪神間は静かで深い祈りに包まれた朝を迎えています。

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阪神・淡路大震災では多くの犠牲者を出しましたが、大きな教訓も残してくれました。一つは大震災等の災害は都心部でも起こり得ることを意識させてくれました。二つ目は、危機管理体制の不備を見直す機会となり、また各家庭でも震災への備えが必要であるという意識の変革をもたらしました。そして、三つ目は、この阪神・淡路大震災発生によりボランティア活動が活発化しボランティア元年とも言われるように、ボランティア活動への参加や意義を考え、また政府・自治体・自衛隊だけに頼るのではなく市民が積極的にボランティア活動を行う契機となりました。この教訓は東日本大震災への復興支援に少なからず活かされているのではないでしょうか。




神戸市では昨年、震災を知らない市民が初めて人口の4割を超え、街並みにも傷痕はほとんど見られなくなりました。一方、家を失った人たちが移り住んだ復興公営住宅は1人暮らしの高齢者が増え、一層の見守りが必要になっています。被災地の経済も低迷から脱し切れず、経済的に立ち直れない方々も多くいらっしゃいます。また、被災地域では震災後、増え続けてきた人口が初めて減少に転じたそうです。




18年経った今も震災の目に見えない傷痕が残っているのです。犠牲者の方々は、どのように復興した街並みと自らの人生を思い描いていたでしょうか。




犠牲者の皆様に追悼の意を表すると共に、思いを受け継ぎ更なる復興へと取り組んでいくという決意を改めて行う日でもあるのではないかと思います。





当社では、お正月に「森の中の展覧会」として参道等に絵画等を展示しています。震災翌年より開催させていただいております。

ご参拝される皆さんに少しでも心の癒しとなればと、出展者・協力者の皆様にご協力を頂いて、以来毎年開催させて頂いております。今日はその表彰式となります。