忘れられない人がいる
どうしても会いたくて


またここへ来る
思い出の場所へ


その人のために
今は何もできない


どんな小さなことも


小田和正 「緑の街」



この道の先に。



何が待っているのか。。。



階段を降りながら
思っていた。



もう好きになれない人。



そんな人の様子を
見に行った
日曜日。



受験指導の
合間



校舎を移動する際に
新宿に少し立ち寄る。



場所は新宿の地下。



見に来ただけだった。



特に考えもなく。



多くの人が集まる
そんな書店を見て



もうそこに
混じることもない



そんな風に思いながら。



すぐに
次の仕事のために
その様子を見たら



立ち去った。



もう私の現場じゃない。



そんな印象を持ちながら。



貴女に会いに来る人達は
優しい人ばかりで



私のような人間には
不釣り合い。



そんな風に
言われているようなものだった。



それでいい。



カレンダーは
またの機会に取りに行く。



それでいい。



そういえば
去年の暮れの
カレンダーイベントも



結局
会わなかった。



別にそれが
辛くもなく。



悲しくもなかった。



そんな風に思って。



会わなくていいのだと
思う。



私がいると
貴女は悲しんでしまうだろう。



もう会わない。



もう会わない。



そんなことを
あと何回繰り返すのだろうか。



貴女に会っても
もう心から笑えないかもしれない



そんなことを
考えながら
歩く



駅まで。



買わなくても
誰かが買ってくれる。



でも、なぜカレンダーを
買ったのだろうか。



会っても
笑顔になれないだろう。



そんな人に
会うよりも



笑顔にしてくれる人に
会うこと。



そんな単純なこと。



楽しんでいたようで
よかった。



わざわざ
行くこともなかった。



誰に褒められるわけでも
ないのだから。



何もできなくても
それでいい。



もう来るな、
そう言われてるようなものだから。



私からかける言葉も
何もない。。。