こんにちは。会津素子です。
本日は、エディブル・スクール・ヤード(以下、ESY)アカデミー2017の報告会に参加しました。
会場は、東京都多摩市立愛和小学校。5月にも見学させて頂きましたが、今日は本格的にESYについて学ぶ一日となりました。
5月の視察報告については、こちらのページををお読み頂けると嬉しいです。
本日は、アメリカで行なわれたのESYアカデミー(5日間)に参加した3人からの報告を、私たちが実際にESYを体験しながら聴く、という内容でした。子どもはいません。大人だけのESYです。
アメリカのESYについてはこちらでも見ることができます。
まず、ESYとは。(引用先はこちら)
〈必修教科+栄養教育+人間形成〉の3つをゴールとし、各々の学習目的を融合させたガーデンとキッチンの授業を行っています。その前提には、持続可能な生き方、エコロジーを理解する知性と、自然界と結ぶ情感的な絆を、どう子どもたちに身につけさせるかを教育の場で行うことにあります。それは、食べること、いのちのつながりを学校で教えることが求められる現代において、画期的な教育モデルとして注目され、発展しています。
現在、こうした教育はエディブル・エデュケーションと呼ばれ、全米の公立、私立校で正規の授業として実践され、成果を上げています。
・・・ざっくり言うと、生きる上で必要なことを畑とキッチンで学ぼう! というものです。命の大切さを学ぶ学習から、国語・算数・理科・社会・英語・音楽・・・全て畑・キッチンと繋がっているのです。
ESYの基本は、自主的に参加させること。そのための楽しい仕掛けを畑やキッチンに用意しておきます。
例えば、道具小屋はカラフルで整理整頓しやすい工夫をしておきます。
キッチンも、子どもが主体的に片付けできるように、どこに何があるのかすぐに分かるようにしておきます。
そして、
①具体的な目標(数値で)
②戦略を具体化
③記録して評価 を必ず行ないます。
スタッフ全員が目標を共有すること。評価に繋げるため、クラス前と後のアンケートは必ず取ります。
お話を伺った部屋の壁には、子どもたちの力作がずらり。
ESYが子どもたちに愛されていることがよく分かります。
ESYの日は欠席者が一人もいないそうです
アメリカのアカデミーの様子を写真と一緒に説明して頂きました。
部屋には可愛いフラグが掛けられています。
よく見ると、これもフルーツの模様!
ティーブレイクの後、キッチン(調理室)へ移動しました。
ESYが大切にしているものは、討論です。
その前に、クラスに関わる大人たちは目標を明確にしておきます。
実際にグループごとに討論してみました。
お題は、「食べものを選ぶ時に、何を大切にするか?」です。
選択カードがテーブルの上に並ぶので、各自カードを選び、その理由について討論します。
(ちなみに、このカードで英語を学ぶこともできます)
こちらは、授業で子どもたちが討論し、意見をまとめたものです。
討論の様子もぜひ見てみたかった!
討論の目的は、相手を言い負かすことではありません。
子どもたちは討論を通して、自分と異なる考えがあることを知るのです。
教師はファシリテーターに徹します。事実だけを伝え、あとは子どもたちが自由に意見を言える雰囲気を作り出すことに務めます。
キッチンも、このように可愛く飾り付けされていました。
討論の後は給食!と言いたいところですが、休日なので各自持ち寄ったお弁当でお昼を頂きました。
ランチタイムには、子どもたちのテーブルにも赤いテーブルクロスが敷かれます。
お昼を頂きながら、同じテーブルの方とお話ししました。
関西方面からの参加者もいらっしゃり、驚きました!
ESYを期待する仲間が全国にいることが分かりました。 (②へ続く)