セミナー3では、新潟県巻町の原発計画を撤回させた住民投票について、女性の立場から桑原三恵さん(いのち・原発を考える新潟女性の会)が報告をしてくれました。
60年代の終わりに、巻町町民は「報道によって」原発建設計画を知ることになります。10年後は地元議会も原発に賛成、80年代に計画は凍結しますが、90年代には町長が「世界一の原発を造りたい」と表明します。しかし、計画が浮上した当時から反対運動してきた人たちは諦めませんでした。
町民の多くは「サイレントマジョリティ(意見を言わない多数派)」の上、90年代に入っても「嫁は黙ってろ」と言われた女性たちは、建設に反対表明できない状況でした。桑原さんは女性の思いを形にできる方法を考えます。それが「折り鶴運動」でした。桑原さんたちは町内の女性に「子どもを思い、原発反対の思いを込めて折り鶴を折ってください」とお願いして回りました。「原発反対」の声を出せない女性たちは、家族が寝静まった頃、そっと折り鶴を折るようになります。そして目標2千羽を大きく超えた13万羽の折り鶴が町長に届けられたのです。この事実が町民の運動を後押しし、住民投票に繋がりました。その後の町議会選挙では建設反対派の町長が誕生しました。
30年間諦めなかった力と「サイレントマジョリティ」を大切にし、一歩ずつ活動を続けてきたお話に胸を打たれました。自身の活動を振り返り、大いに考えさせられました。
続いて「NPO法人女のスペース・にいがた」代表の朝倉さんから活動報告。女性が抱える問題に向かい合ってきた経験を話してくれました。近年ではDVの問題が深刻であり、高校や大学へデートDV防止セミナーも行っているそうです。
「私たちの社会には暴力が溢れています。インターネット、コミック、ゲーム等で女性への暴力が快楽として描かれています。男女間で起きる事件の大半は男性が加害者であり、男性が女性に暴力を振るうことが日常化しています。」という話がありました。全くその通りだと思います。報道のあり方や若者を囲む情報の扱いについて、考え直さなければならない時に来ていると感じました。
最後はシンポジウム。講師の方々とフェミ議連共同代表の二人でお話しさせていただき、大会アピールを行って終了。新潟の地に根を張って活動を続けてこられた講師の方々には、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。
夜の懇親会では北海道から九州まで参加者の一人一人が自己紹介。長年地域で明るく時には歯を食いしばり活動してこられた大先輩たちからパワーを沢山いただきました。みなさん本当に元気なのです! 続く・・・
60年代の終わりに、巻町町民は「報道によって」原発建設計画を知ることになります。10年後は地元議会も原発に賛成、80年代に計画は凍結しますが、90年代には町長が「世界一の原発を造りたい」と表明します。しかし、計画が浮上した当時から反対運動してきた人たちは諦めませんでした。
町民の多くは「サイレントマジョリティ(意見を言わない多数派)」の上、90年代に入っても「嫁は黙ってろ」と言われた女性たちは、建設に反対表明できない状況でした。桑原さんは女性の思いを形にできる方法を考えます。それが「折り鶴運動」でした。桑原さんたちは町内の女性に「子どもを思い、原発反対の思いを込めて折り鶴を折ってください」とお願いして回りました。「原発反対」の声を出せない女性たちは、家族が寝静まった頃、そっと折り鶴を折るようになります。そして目標2千羽を大きく超えた13万羽の折り鶴が町長に届けられたのです。この事実が町民の運動を後押しし、住民投票に繋がりました。その後の町議会選挙では建設反対派の町長が誕生しました。
30年間諦めなかった力と「サイレントマジョリティ」を大切にし、一歩ずつ活動を続けてきたお話に胸を打たれました。自身の活動を振り返り、大いに考えさせられました。
続いて「NPO法人女のスペース・にいがた」代表の朝倉さんから活動報告。女性が抱える問題に向かい合ってきた経験を話してくれました。近年ではDVの問題が深刻であり、高校や大学へデートDV防止セミナーも行っているそうです。
「私たちの社会には暴力が溢れています。インターネット、コミック、ゲーム等で女性への暴力が快楽として描かれています。男女間で起きる事件の大半は男性が加害者であり、男性が女性に暴力を振るうことが日常化しています。」という話がありました。全くその通りだと思います。報道のあり方や若者を囲む情報の扱いについて、考え直さなければならない時に来ていると感じました。
最後はシンポジウム。講師の方々とフェミ議連共同代表の二人でお話しさせていただき、大会アピールを行って終了。新潟の地に根を張って活動を続けてこられた講師の方々には、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。
夜の懇親会では北海道から九州まで参加者の一人一人が自己紹介。長年地域で明るく時には歯を食いしばり活動してこられた大先輩たちからパワーを沢山いただきました。みなさん本当に元気なのです! 続く・・・