土曜日は、ほとんどの公共機関がお休みになってしまうため、 公務としての視察も休み。そこで行った先は、モナコ。カジノの国です。


成田では、議会を含めてカジノ誘致に積極的な声がちらほら上がっています。市長も、「ぜひ、カジノを見てきてください」と私たち視察団を送り出してくれました。

モナコ行きについては?と思っていたのですが、結果は、百聞は一見に如かず。カジノで潤う国モナコを自分の目で見ることができて、来てみて良かったと感じました。

グレース・ケリーの嫁ぎ先として名前が知られるようになったモナコ。昔は岩場だらけの静かな国だったそうです。
現在は、海に近い場所にはカジノやホテル、ブランドショップがビッシリと建てられています。
小さな小さな国に、外国から沢山の人、金、物が流れ込み続けています。

モナコは治安が非常に良いと言われています。お金持ちが安心して過ごせるように、警察官と監視カメラが大量に配置されているのです。国の隅々まで監視カメラが設置され、何かすれば4分で警察が飛んでくるそうです。

 ・・・逆に考えると、完全監視社会にしなければ治安は維持できないということですよね。


また売春等、モナコでできないことは国境を越えた場所で行われるそうです。例えカジノの地元が潤い治安が維持されても、周辺自治体が被害を被ると言えるのです。

賭け事で利益を得るのは簡単です。しかし、犠牲になるものは多い。
日本では幼い子どもたちが、パチンコ依存性の親の犠牲になっています。ゲームセンターのノリで参加できてしまうカジノができれば、ますます依存する人は増えるでしょう。
この成田を監視カメラで溢れさせるのも嫌。

カジノの前には高級外車が並び、ブランド品やチワワを抱えた美女が闊歩し、観光客はため息をついてそれらを眺める。

現実離れした世界が、どうしても成田と結びつかないのです。

カジノを誘致したがっている人たちは、成田をどうしたいのでしょう?



会津もと子の「smile room」