※創作です。実体験ではありません※

先日、無水エタノールを飲み物にするといった趣旨の記事を投稿しました。最近、無水エタノールと燃料用アルコールを間違え、誤飲し死亡するといった事故も起きているため、念のため燃料用アルコールを飲むとどうなるのか、といった内容を実例をもとに紹介します。

図.1: 無水エタノール

これが先日の記事(こちらから閲覧できます)で用いた無水エタノールです。このパッケージの物は、もし誤飲したとしても、大量に摂取しない限り、死に至ることはありません。

図.2: 燃料用アルコール

上の無水エタノールに対してこちらの燃料用アルコールは、メタノールが76.6%含まれており、もし誤飲すると、体重に依存しますが、平均では約13mL飲むと失明します。

致死量は、個人差がありますが、体重50kgであれば、20mL程度(0.3~1.0 mg/kg)以上飲むと死に至ります。

 

ここからは、メタノールによる死亡事例について書きます。その前にメタノールの毒性について記述します。

メタノールおよび代謝物の毒性

  • メタノール自体による高浸透圧血症
  • 肝臓での代謝物(ホルムアルデヒド, 蟻酸)

などがあげられます。

メタノールを摂取すると、上記の毒性を原因とした中毒症状が見受けられます。発現までの時間は、8~48時間(多くは約24時間)であり、この潜伏期の後、様々な中毒症状が発症します。

メタノール中毒の症状(軽症)

  • 視力低下
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 頭痛

などの症状がみられます。

これに加えて、重症例では、アシドーシスが進行(血液中の平衡を酸性側にしようとする状態)することによって、昏睡や痙攣などを生じます。

ここからは、実際の症例について記述します。

 

実際の症例があるほうは、(こちら)です。

 

いかがだったでしょうか。今回記事にしたエタノールとメタノールは、におい、味、色すべてにおいて類似しており、見分けるのはとても難しいものです。しかしながら、誤飲してしまうと、大変なことになってしまいます。

先日の記事を参考にして、無水エタノールを用いて飲み物を作成してみたい!という方は、この記事を読み、間違っても燃料用アルコール(メタノール)を口にしないよう注意してください。

※無水エタノールは、飲料用アルコールとしては推奨されていません。※