第92回:リンとした町、イリンガに行ってきた | タンザニアの夜に光っていた星のように

タンザニアの夜に光っていた星のように

青年海外協力隊(JOCV)としての2年間の記録です。タンザニアという異国で、海外経験・社会経験・語学力が乏しい新卒の、もがく日々の記録です。
2015年3月末に帰国。今後は帰国後+協力隊関係の記事を不定期更新します。

さて、この記事では中間休みでの旅行について書いていきたいと思います。
9月の中間休みは2回目。次は4月になるので、もうタンザニアでの中間休みはこれで最後になります。

今回はモロゴロイリンガに行ってきました。
ムトワラ‐ダルの往復で2日かかるので、実質休みは7日。ちょっと予定がきつかったものの、かなり楽しむことができました。


今回の記事では、中間休みに行ってきたイリンガについて書いていきたいと思います。


イリンガはタンザニアの真ん中よりちょっと南にある州です。
この旅ではその州都のイリンガと、後輩隊員が活動しているマフィンガという町に行ってきました。

イリンガ州の場所


まずは州都イリンガの話。
このイリンガは山の上に出来た街で、とてもいい雰囲気の町です。

イリンガ:街並みその1 イリンガ:街並みその2 イリンガ:街並みその3

隊員の中でもかなり人気の高い街。ジブリの世界のようだと言う隊員もいるとかいないとか。
暑い場所が多いタンザニアの中で、比較的標高が高く涼しいのも人気の理由の一つかもしれません。


イリンガは観光名所というわけではないのですが、割と白人多く住んでいるため(理由は不明)、外人向けのお土産屋さんやレストランが結構充実しています。

やっぱり有名なのはネーマカフェ
ここは2階がカフェで、1階が障害者の方が作ったクラフトを販売しています。

イリンガ:ネーマクラフト店内その1 イリンガ:ネーマクラフト店内その2

このクラフトがタンザニア価格で言うとちょっと高いのですが、質も良くおしゃれなんです。
あまりこういうのに疎い自分でもかなり楽しんでしまい、結局クッションカバー、ネクタイ、小物入れ(スマフォ入れる予定)、ポストカードの4つを買いました。

イリンガ:ネーマクラフトで買ったもの

日本価格で考えればそんな高くはないですし、また帰国直前に買いに来ようかなと思っています。
いつもなら「たくさん買ったから安くして!」というところですが、さすがでそれを言うのはできなかったです笑
障害者の方々が作ってくださったことを考えると・・・ね。(この考え方自体がよくないかもしれませんが)


続いて、お食事処。
タンザニアでは珍しい、昼はギリシャ料理が食べられるグリークというお店と、夕方にはインフォイリンガというカフェに行きました。

グリークは教会の横にある、西洋人がやっているお店です。

イリンガ:グリーク(ギリシャ料理)の外観 イリンガ:グリーク(ギリシャ料理)のメニュー

メニューはこんな感じ。ギリシャ料理という割には、ケバブとかあるのでちょっと混乱してしまいました笑

とりあえずスマフォで単語を調べつつ、なんか聞き覚えのあるカルツォーネに決定。で、頼んだ後にカルツォーネはギリシャ料理ではないことに気づきました笑
まあおいしかったんですけどね。

イリンガ:グリーク(ギリシャ料理)のカルツォーネ

結局、ギリシャ料理のジャジキと食べたかったクレープにも手を出しました。

イリンガ:グリーク(ギリシャ料理)のジャジキとクレープ

ちょっと食いきれなかった・・・残してごめんなさい。
何人かで来るべきお店ですね。


夕方に行ったインフォイリンガは町中にあるカフェテリアです。

イリンガ:インフォイリンガ店内その1 イリンガ:インフォイリンガ店内その2

オシャレな店内でゆったりとした音楽がかかっている、すごく雰囲気がいいところでした。
爆音のタンザニアの曲が流れている・・・とかなかったです笑

インフォイリンガでは、チョコレートシェイクと、ローストビーフのサンドイッチを食べました。

イリンガ:インフォイリンガで頼んだもの

どちらもおいしかった・・・。ますますイリンガが好きになりました。


最後はイリンガでの観光。
イリンガの近くにイシミラ遺跡という場所があります。ここはキルワキシワニと同様、国の指定保護区?になっているようです。
タンザニアのグランドキャニオンと呼ばれるのも納得の、きれいな景色が広がっていました。

イリンガ:イシミラ遺跡その1 イリンガ:イシミラ遺跡その3 イリンガ:イシミラ遺跡その2

水に流されなかった部分が柱のように残っています。
こういう石柱はタンザニアでしか見られない、というものではないですが、なんだかんだでよかったです。
ちなみに遺跡と呼ばれているのは、石器とかが発掘されたからです。
ただ、発掘場所はほとんど見る影もなく、小さな展示スペースがあるだけでした。

イリンガ:イシミラ遺跡の展示スペース2 イリンガ:イシミラ遺跡の展示スペース1

良い場所にも関わらず、観光客はほとんどいませんでした。
キルワもそうだけど、もう少し保存や観光に力を入れれば名所と呼ばれるようになる気がするんですけどね・・・。
アクセスがあまり良くないのも理由かな。
ちなみにかかったお金は

入場料:1万シル(レジデントは千シル)
ガイド料:5000シル~
イリンガ~イシミラ遺跡往復のタクシー:4万シル(片道30分弱)


といった感じ。
ダラダラでもいけますが、片道1時間かかるし、帰りが面倒なのでタクシーがおすすめ。


州都イリンガは以上です。
続いて後輩隊員がいるマフィンガの話。
マフィンガはイリンガからバスで100kmほど離れたところにあります。
正直ネットで調べても何も引っかからないような場所なので、「マフィンガは田舎だろうな」と思っていました。

が、全然そんなことなかったです。

マフィンガ:街並み マフィンガ:市場の様子

イリンガとムベヤを結ぶ幹線道路の周りにできたマフィンガ。
ここは近くに紅茶畑と、木材に使える樹林があるので発展しているようです。
とても大きな町で、かなり見た目もきれいでした。


また、食べ物もおいしかった。
ロイヤルパークホテルというところがコストパフォーマンス最強でヤバかったです。
タンザニア風にアレンジされたシチューやカレーが食べられるのですが、なんといっても安くて量が多い
6000シル(360円)のタンザニア風チキンシチューはおいしかった。
しかも、夜はスターターとしてムトーリ(タンザニア郷土料理の料理用バナナのスープ)がタダで飲めるのがすごい。

マフィンガ:ロイアルパークホテルのチキンシチュー マフィンガ:ロイアルパークホテルのオムレツとムトーリ

結局ムトーリがおいしすぎて次の日の朝も行ってしましました笑


そして、マフィンガの隊員の職場にもお邪魔させてもらいました。
この隊員の職種は行政サービス。コミュニティ開発に近い職種で、要は「なんでもやる」っていう感じのタイプの協力隊です。

マフィンガ:隊員の活動先その1 マフィンガ:隊員の活動先その2

職場は県庁の建築科。
まだ来て6ヶ月の方なのですが、職員の方と交流を深め、職員在籍ボードの作成や5S(掃除のタイムスケジュール、整理整頓の徹底)など、精力的に動いていました。
話を聞いていると、本当に一生懸命考えていて、自分の活動の適当さが恥ずかしくなるぐらいでした。

いい刺激にさせてもらいました。俺も活動頑張ろう。


結局、マフィンガは夕方について次の日の朝に帰ったので長くは居なかったのですが、自分のまわってきた町の中ではトップクラスに住みやすそうな町でした。

ただ、マフィンガは標高2000m近くあるため、寒かった
久しぶりに毛布2枚かけて寒い寒い言いながら寝ました。それはそれで久しぶりだったこともあり楽しかったんですけど笑

年中寒いのだけは勘弁してほしいけど、それ以外はすごくいい町でしたね。
楽しかった。


今回の記事はこれで終わり。
次回は、モロゴロ州での出来事を書いていきます。

Iringa hamna joto, kwa hivyo ninampenda!
(イリンガはすずしいから好きだな!)


(現在2014年10月27日の16時ですが、過去の事のため、投稿時間をずらしています)