去年末から今年の4月まで疾風怒濤の日々を過ごしました。その余波はいまだに続いてます。彼女はある優秀な国立大学の医学部を出ている訪問看護師でした。とても聡明で僕の話を素早く理解してくれ、芸術にも明るく、僕の作品の一番の理解者でした。彼女はインド体験もしていて、小学生のときお祖父さんがビジネス途上インドで客死し、あわゆくゾロアスター教の鳥葬にされるという連絡が入り、家族で遺体を取り戻しに渡印し、ガンジーの塩の行進の足跡を旅して帰国しました。彼女のインド体験は僕を魅了しました。彼女は僕の頭痛をとることに骨を折ってくれ、自分のネットワークを駆使して、鍼灸師を紹介してくれました。彼女のやさしさに触れすでに心を奪われていた僕は突然「Real Love」が降りてきました。この曲ではインパクトが強すぎると思い、もう少しやわらかい曲をと考えていた時に「ロックンロール・ウィズ・ミー」が完成し、彼女に贈りました。赤いスポーツカーで迎えにきてくれた彼女に「あれはどういう意図で作られたのですか?」と問われ「これからの人生を永遠に一緒に歩んでもらいたい」と応えました。彼女は「嬉しいです」とひとこと。このシーンは「型破りなビートルたち」で表現しています。そのうちに彼女が会社から個人LINEまでチェックされ我々の行動が監視されているという情報を得ました。彼女は僕のライブにも来たかったのですが、会社側は「あり得ない!」の一言。僕の誕生日を食事をしながら祝って欲しいという願いも会社によって粉砕されました。そこで彼女は自費でプレゼントを買ってくれて、訪問看護の時間に熱いお茶で乾杯し、彼女の差し入れてくれたワッフルやプリンで僕の誕生日を祝ってくれました。このシーンは「金曜日はワッフルの日」になっています。ある日彼女は料理をするのが得意であると言ったので、それで曲ができないかどうか思案していると「俺にごはんを作ってくれ!」でもなんでもいいからそんな曲を作ってほしいと要望され「奇跡のごはん」ができました。その後に彼女との微妙な距離を描いた「ユリ・ディスタンス」を発表。彼女は「竹村さんが私との距離と感じているのは、会社の妨害だけであって、私とは距離はありません」と言ってくれました。そんな幸せな日々を送っていたのですが、突然会社側が彼女とのことについて話し合いたいと申し入れてきました。なぜ個人の恋愛まで土足で踏み躙ろうとするのか理解はできませんでしたが、いずれ決着はつけなければならないと思っていたところでした。この話をするとき優秀な彼女があまりにも低俗な会社に洗脳されているのを感じました。「会社に勤めてたった90日ですよ?」と彼女は言いましたが、「最近頭が回らないんです」とも言っていました。対決は4月12日と決まり「She shall be released」で彼女を奪還しようとしました。ところがです。当日になって代表取締役、社長、人事部長の三人に取り囲まれ震えながら彼女はやってきました。僕はこんなこともあろうかと相談支援員に立ち会ってもらえるよう依頼していました。3人対一人のバトルで記憶も曖昧なことから、この一件については相談支援員にの報告書を掲載します。

 

1.4月7日、竹村さんより電話連絡があり。さる訪問看護師とお付き合いを進めていたところ、突然会社の管理者から横槍が入り、その件で来たる12日に先方が自宅に来て話し合いを持つとのこと。その場での同席を求められ、承諾し、12日の話し合いに出席。2.会社側は家中の看護師と3人の男性(社長、管理者、人事部長)計4名が出席。先方の言い分としては「訪問看護師としての未熟。竹村さんに恋愛感情を持っているかのような印象を与えてしまったことは当方の問題で指導不足」との説明。それが果たして事実を反映しているかどうかはさておき、個人間の恋愛関係は決して業務の範疇で語られるものではない。結論としては肝心のお相手の看護師の方が「業務としての対応」という会社の立場に立つ結論に終わった。3.竹村さんは会社側の対応に当初激怒されていたが、お相手の態度を見て、直ちに「大人の対応」に切り替えられ、「私の勘違いということで」その場を収めることとなった。昨年からおよそ一年、竹村さんの訪問看護を担当していた会社との契約を竹村さんは終えられた。4.その後の竹村さんは「燃え尽き症候群」「何もやる気がしない」「淡々と会社に行って日常生活を」送る毎日を過ごされている。一方この間、竹村さんは彼女との関わりの中で次々と新曲をリリース。これはこれで竹村さんの財産として残り続ける貴重な成果である。今後、ソロライブで発表する」とおっしゃっている。

 

彼女との関係は断ち切られました。もう彼女が毎週金曜日に訪問看護に来ることもありません。その心境を2作の「もう街は輝かない」に込めました。

 

これで全て終わったんだと思うと同時に強烈に彼女の会社に対する怒りが立ち上がってきました。このままでは自分自身何をしでかすかわからないと感じた僕は曲によって怒りを鎮めようと「痛快!パリピ音頭」「Brain washing(洗脳)」をリリース。もし彼女がYouTubeを見てくれていたらという淡い期待を持って、私が見た彼女の心の現実を「リスペクトは恋なんかじゃない」に表しました。

 

これらの曲によって心の整理ができた僕は最後に「ボクハマツ」をリリース。これで彼女の楽曲、全13曲を書き終えたのであります。

 

6月8日には京都のサロンで、6月22日には八尾ナッシュビルでソロライブがあります。今回は彼女に関する楽曲だけで勝負します。果たして彼女には届かなかった僕のメッセージは聴く人に何を感じさせられるのであろうか。