今朝の毎日新聞に命や愛、平和などをテーマに書き続ける詩人の高木いさおさんが、パレスチナ自治区ガザ地区の惨状に心を痛め、「イスラエルの母たちへ、そして父たちへ」と題した詩を書かれたことが掲載されていた。常々私もホロコーストの記憶を背負って生きるユダヤ人が、なぜジェノサイドをするのか疑問に思っていたので、この詩を読み感銘し、勝手にメロディーに載せさせてもらった。(作曲にあたり若干の歌詞の加筆等があります)

 

80年ほど前のことなのに

もう現実味のない

昔話になったのですか?

昔話に

 

罪もないし理由も理解できないまま

ぎゅうぎゅう詰めの貨物列車で

強制収容所に運ばれて

着いた直後に選別されて

 

沢山の沢山の子どもが殺されました

その怒りと悲しみを

今も心に持ち続けているのなら

たった一人の子どもを殺すことさえ

 

決して許されないはずです

100万人の子供を殺すことは

許せないけれど

たった一人の子どもを殺すのは許されるのですか

 

10人でも許せるのですか

100人でも許せるのですか

1000人でも許せるのですか

たった一人でも子どもを殺すことに

正当性はありません

 

かつての母たちや父たちが

心に刻み込んだ怒りと悲しみを

今でもあなたたちが受け継いでいるのなら

今でもあなたたちが受け継いでいるのなら

 

イスラエルの母たち、そして父たちは

即時停戦を叫ぶべきです

たった一人でも

子どもを殺してはいけないのです

 

イスラエルの母たち、そして父たちは

即時停戦を叫ぶべきです

たった一人でも

子どもを殺してはいけないのです