久しぶりにみきで串カツを食べた。高級な串カツである。大エビが旨かった。20年前のことである。東京で発病し、大阪へ強制送還。都落ちである。ふらふらの足で新世界へ向かった。ボヤボヤの頭でこれから先のことを考えているとやってしまった。串カツの二度漬け。オヤジに怒られ初めて大阪を捨てたことを思い知る。隣のおっちゃんは優しかった。そんなエピソード満載の実話「新世界はね」。今、難波屋でプチブレイク。つくっておいてよかった。作家はそのままが作品になる。捨てる神があれば拾う神もある。そんな人生の機微を噛み締めて聴いてもらいたい。