こせがれ八策その8:値決めこそ経営。 | NPO法人農家のこせがれネットワーク

NPO法人農家のこせがれネットワーク

農業をおもしろくする世代。

「値決めこそ経営」は、
京セラ稲盛名誉会長のお言葉です。


農家は一般的に値決めは下手なんです。

「いくらにすればいいかわからない」という声も意外に聞きます。

地元のスーパーや百貨店、ネットショップなどを確認すれば、
だいたいどれくらいの価格を設定すればいいかわかります。

でも、
一生ついて回ることなのでドキドキです。

実は、
みやじ豚の価格を設定するとき、結構悩みました。

値下げは簡単ですが、値上げは結構大変です。

月100頭程度の生産量、希少性、相場観、どういうシーンで食べてもらいたいか、色々なことを考えて、最後は「えいや!」です

あ、別に高く売れと言っているわけではありません。
適正価格を考えるわけです。

ただ、「市場に出しても赤字」「つくってもつくっても赤字」なんてことは
よく聞きます。

確かに仕組み上、こちらで価格を設定できないこともあるのです。

ここでいう「値決め」には実は2つの意味があります。

ひとつは、適正価格を決める「値決め」

そして、もっと重要なのは、
価格決定権を取り戻すという意味の「値決め」なのです。

一般的な農業は、メーカー希望小売価格が設定できないメーカーです。
この状態で、発展できるわけがないのです。

2つの値決めを実現できている農業者は、規模の大小に関わらず、
しっかりとした経営ができているものです。

こせがれ八策その⑧
値決めこそ経営。