トリスのおっさんの絵で有名な柳原良平の
日本丸の切り絵を迎えた。
普段は仕事柄、どうしても数字や効率で判断することが多いが、今回は少し違った判断だった。
うちの娘が日本丸に乗船していて、その経験が本人の中でそれなりに大きいものだったのは、話を聞いていて伝わってきていた。
あまり多くを語るタイプではないが、だからこそ逆に分かる部分もある。こういう経験は時間が経てば自然と薄れていくが、何かしら形として残しておくのも一つの考え方だと思った。
そんなタイミングで見つけたのが、柳原良平の日本丸の切り絵。見た瞬間に「これだな」と思った。
切り絵という時点で一点物であり、表にはサインが入り、裏には制作時期と直筆の書き込み、さらに特徴的なキャラクターも添えられている。全体を見ていると、単なる商品ではなく、誰かに向けて丁寧に作られた一枚だと分かる。
こういうものは、細かく説明しなくても伝わるものがある。
玄関に飾ったが、この場所との相性も良い。玄関は家の出入り口であり、必ず目に入る場所でもある。日本丸というモチーフもあり、「出ていく」と「帰ってくる」の両方を感じさせる。空間の中でも主張しすぎず、しかししっかりと存在感がある。
この作品はすぐに娘に渡すつもりはない。将来、家を持ったタイミングで渡そうと考えている。その方が、この一枚の意味もより伝わると思っている。
物は渡すタイミングによって価値の感じ方が変わる。今回のようなものは特にそうだと思う。
狙って手に入るものではなく、タイミングが合って初めて手に入るもの。今回はそういう一枚だった。
人が喜んでくれればそれで良い

