みなさんこんにちは、歯科医師の中村です。
6月に入りました。1年の折り返しです、はやいものですね。梅雨入りもしましたが、全然雨が降りません……後で豪雨が続きませんように。
さて先日、福岡での講習会に参加してきました。
題目は、『0歳からの口腔機能育成』です。
歯科における幼児といえばみなさんは虫歯をすぐに連想されると思います。この時期から虫歯を予防することは非常に重要ですが、さらに、正しい食べ方をしているかどうか、ということも大切なことです。
正しい食べ方をしていない場合は、舌や口腔周囲筋の機能発達を妨げることがあります。そして歯並び、かみ合わせの条件を悪くしてしまったり、本来は鼻で呼吸するところをお口で息をする習慣がついてしまい、体に良い空気を送りこめなくなることがあります。
鼻がつまっていないのにお口がぽかんと空いていたり、べろがよく見えたりするのは、お口まわりの筋肉の不調和が関係している可能性があります。
舌突出癖(日常的に舌が歯を押す習癖)やお口ぽかんは単なる『癖』ではないので身についてしまうと治すのに苦労します。乳幼児期からの食べ方、食べる姿勢に注意してあげることはとても大切です。
食べる姿勢は、足を宙ぶらりんではなく下に足を付けて食べる。前かがみにならないように体を起こして食べることに気を付けましょう。正しい姿勢で食べることが正しい飲み込み方を獲得する第一歩です。
お子さんの検診や歯並び相談の際に、成長時期に合わせたさらに細かなアドバイスができればと思います。
私も昨年、長男が誕生して今8か月になります。今回の講演は、我が子に置き換えながら楽しく勉強することができました。
子供が生まれてくるまでは想像もできなかったことですが、母親の大変さを身に染みて実感する今日この頃です。