佐渡金銀山の世界遺産登録について | 佐渡の洋食屋店長のブログ

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国の文化審議会が1月23日開かれ、佐渡金銀山の暫定リスト掲載が見送られました。
佐渡金銀山遺跡は、リスト掲載済みの石見銀山遺跡との比較研究▽集落・農地などの構成資産の選択▽世界に与えた影響の再考-など課題があるという理由から見送られたとか。

しかし、このつぎ込んだ予算たるや・・・恐ろしいムンクの叫び
佐渡ヶ島ニュース さんのサイトを参考にしてほしい。
この記事をみると、予算に平成17年度で7,840万円。平成18年度で5,400万円だそうです。

確かに世界遺産登録されると宣伝広報材料として使えるし、観光地としての注目度も高まると思います。
しかし、肝心の民意がついていっていないのがイタイ悔し泣き

「どうせ駄目だろう」
「無 馬太..._〆(゚▽゚*)」
「恥ずかしい・・・」

っつ~か、恥ずかしいって何さ!?
どんなに金山のことを知っているというのだろう?
おそらく金山の歴史の半分も知らないのではないだろうか?
といいつつ、私も正直いうと駄目だろうなぁと思いました苦笑


では、ユネスコの世界遺産の登録条件を見てみましょう。

「世界遺産条約を履行するための作業指針」の中に示されている下記の登録基準のいずれか一つ以上に

合致するとともに、真実性(オーセンティシティ)や完全性(インテグリティ)の条件を満たすことが必要です。

世界遺産の登録基準<文化遺産>

(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。
(ii) ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において人類の価値の重要な交流を示していること。
(iii) 現存する、あるいはすでに消滅してしまった文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。
(iv) 人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体、あるいは景観に関する優れた見本であること。
(v) ある文化(または複数の文化)を特徴づけるような人類の伝統的集落や土地利用の優れた例であること。特に抗しきれない歴史の流れによって存続が危うくなっている場合。
(vi) 顕著で普遍的な価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または明白な関連があること(ただし、きわめて例外的な場合で、かつ他の基準と関連している場合のみ適応)。

世界遺産の登録基準<自然遺産>

(i) 生命進化の記録、地形形成において進行しつつある重要な地学的過程、あるいは重要な地質学的、自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要な段階を代表とする顕著な例であること。
(ii) 陸上、淡水域、沿岸および海洋の生態系、動植物群集の進化や発展において、進行しつつある重要な生態学的・生物学的過程を代表する顕著な例であること。
(iii) 類例を見ない自然美および美歴要素をもった優れた自然現象、あるいは地域を含むこと。
(iv) 学術上、あるいは保全上の観点から見て、顕著で普遍的な価値をもつ、絶滅のおそれがある種を含む、生物の多様性の野生状態における保全にとって、もっとも重要な自然の生息・生育地を含むこと。

※登録基準は2005年1月現在のものです。「世界遺産条約履行のための作業指針」が2005年2月2日から改定されたことにともない、これらの登録基準は文化遺産と自然遺産が統合されたものに変更されます



現在日本では以下のような世界遺産が登録されてます。

■ 日本国
1. 法隆寺地域の仏教建造物 文化遺産 / 1993 / C(i)(ii)(iv)(vi)
2. 姫路城 文化遺産 / 1993 / C(i)(iv)
3. 屋久島 自然遺産 / 1993 / N(ii)(iii)
4. 白神山地 自然遺産 / 1993 / N(ii)
5. 古都京都の文化財 文化遺産 / 1994 / C(ii)(iv)
6. 白川郷・五箇山の合掌造り集落 文化遺産 / 1995 / C(iv)(v)
7. 原爆ドーム 文化遺産 / 1996 / C(vi)
8. 厳島神社 文化遺産 / 1996 / C(i)(ii)(iv)(vi)
9. 古都奈良の文化財 文化遺産 / 1998 / C(ii)(iii)(iv)(vi)
10. 日光の社寺 文化遺産 / 1999 / C(i)(iv)(vi)
11. 琉球王国のグスク及び関連遺産群 文化遺産 / 2000 / C(ii)(iii)(vi)
12. 紀伊山地の霊場と参詣道 文化遺産 / 2004 / C(ii)(iii)(iv)(vi)
13. 知床 自然遺産 / 2005 / N(ii)(iv)


今回佐渡は文化遺産としての登録を進めていたようですが、(ii)(iii)あたりの条件が当てはまりそうな感じです。
佐渡市の佐渡金銀山 世界遺産推進室のホームページ をご覧ください。
よくまぁ、これだけのページ作ったネェ・・・といってもそれだけの予算をとってるわけですからね。
でも大変な労力ですよ。えぇ。
読むのも大変ですガクリ

おそらく、この世界遺産推進室のホームページ閲覧数はかなり低いでしょう。
露出度が低いし、検索エンジンにもひっかかりにくい構造に加え、だれもリンクを貼っていない。
被リンク数を調べるツール で見ても・・・行政関連か、NPOぐらいですね。(佐渡なび! さんは流石!)
ということで、このブログで少しでも宣伝になればと思いまして、リンク掲載いたしました。
(せっかくホームページを作っても、見てもらえないのは悲しいですからね。)


どうか今後は良い方向に進みますように・・・
(正直期待は薄いのですが。。。)


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