俺が4歳の10月、弟が生まれた。名前は正公。
そして、翌年11月には、もう1人の弟が生まれた。名前は明正。
これで我が家は、男ばかりの4人兄弟になった。

この頃の両親は、本当に仲が悪かった。毎日毎日、喧嘩の繰り返し。
ケンカと言っても、親父が母親を、一方的に責めるだけ。殴る蹴るなんて日常茶飯事、目にした。幼い俺は、為すすべもなく恐れながら、その様子を見ていた。
家の中は、親父に対する【恐怖心】と、母親に対する【不憫さ】のような感情だけが、日々、漂ってた。

そんなある日、兄貴と俺を残して、母親が出て行った。
あの頃の俺は、毎日のように母親が親父に殴られ、【可哀想】と言う思いはあったが、真の【母親の苦しみ】など知るよしもなく、ただ【母親に捨てられた】と言う思いしかなかった。何故なら、【母親がいない】と言う、どうしようもない【現実】だけが、目の前にあったからだ。
寧ろ、5歳ぐらいの俺が、母親の真の【苦しみ】を理解してるほうが、おかしい。
母親が出て行った後の親父は、毎日とても不安そうで、それを紛らすかのように、いつも俺に八つ当たっていた。
あの頃の親父に対する記憶は、やっぱり【暴力的な人物】だった。

約1ヶ月ぐらいして、母親と弟達が帰ってきたが、やっぱり喧嘩ばかりしてた。
母親は、いつも泣いていた。それを見るのが、とても悲しかった。
あの頃からだったと思う。親父を憎むようになったのは……。

その頃、この国の学生が、よく暴動を起こしていたのを、ニュースで観た記憶がある。
そうそう、あの連合赤軍の【浅間山荘立て籠り事件】も、TVでやってた記憶が残ってる。

森田童子か……。
懐かしいな………。
1966年5月12日。
広島県広島市内の病院で、俺は【産声】をあげた。
体重は、なんと【4300グラム】もあったと、母親から聞いた。
この頃の親父は、いわゆる【反社会勢力】の人間だったらしい。

俺が生まれる2年前に、兄貴が1人、生まれているが、兄貴は【低体重児】だったらしく、いくら2人目とは言え、母親も大変だったろう。

俺が生まれて少し経って、親父は【一般人】になるために、家族で広島を後にし、親父の故郷の熊本県に帰ったようだ。
その後、俺達家族は、山口県下関市に移り住んだ。そして親父は、長距離トラックの運転手として、働き始めたらしい。

そんなある日。
その頃の俺達家族は、2階建てのアパートに住んでたらしいんだが、親父が仕事で家を空けてた深夜、下の階から出火して、アパートは火事になった。
母親は、兄貴と俺を抱え、なんとか逃げ出したらしい。
親父は仕事を切り上げて、急いで帰宅したらしいんだが、当然ながら、焼け落ちたアパートに俺達がいるはずもなく、親父は現場検証していた警察官と、大喧嘩をしたようだが、よく逮捕されなかったもんだ。

なにしろ、俺の幼少期にある親父の記憶は、【暴力的な人物】と言うものだけだから……。

俺が生まれた1966年は、THE BEATLESが、初来日した年なんだよな。
THE BEATLESの曲では、この曲が好きだな……。

懐かしいな………。

ローカルTV番組の、主題歌にもなった俺のオリジナル曲【夜風】は、この【Michelle】の影響、大きいんだよな………。

オリジナル曲だけど、好きな曲だ。
振り返れば俺の人生は、生まれてこのかた【失敗だらけ】だった。

自分が蒔いた種の【失敗】もあれば、気付かないまま【失敗】してたことも……。
何れにしろ、失敗だらけ。

そんな自分が、嫌で嫌で……。
でも、これからも繰り返すんだろうなぁ。
【失敗しては乗り越え】の人生を……。

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【プロローグ】

何度、失敗してもかまわない。
何度、潰れてもかまわない。
人は、どこからでも立ち直れるし、必ず、やり直せる。

諦めれば、そこで終わり。
動けなくても、捨てなければ終わらない。
こんな俺には【みることができない夢】があることを、知っている。
でも、こんな俺にしか【みることができない夢】があることも、知っている。

【今日はダメだった……。】そんな日だってある。
でも、明日はどうなるか?
明日にならなきゃ、誰にも分からない。

そんな毎日を、生きて、生きて……。
気がついたら、俺はまだまだ【道の途中】。
これから先も、ずっと俺は【道の途中】。

【自分を信じること】……。
それさえ見失わなければ、必ず、道は拓ける。
俺は【俺】を、信じている。
あなたも【あなた】を、信じてほしい。

この俺の【ろくでなし人生】を読んで、【希望】を持ってほしい。

今日、ここを【悲しい思い・憂鬱な気分】で覗いてくれた人達へ………。
俺の師匠は仰った。
【人には、幸福になる権利がある。深く、悲しい思い、苦しんだ人ほど、大きく幸福になる権利がある】
と。そのことを、どうか知ってほしい。
そして、明日からまた、ほんの少しでいいから、希望を持って、その素敵な笑顔を、誰かに見せてあげてくれないか……。

人は必ず【変われる】から……。