幻覚と、被害妄想に襲われ続ける日々。
薬無しでは苦しくて、果てしない【孤独の渦】に堕ちて行きそうな、形容し難い感覚に襲われる。
仕方なく、その場しのぎのアスピリンを、何錠も噛む。
俺はいったい、これからどうなってしまうんだろう? どうすればいい?
いや、もう、どうだっていい。どうせ、いつかは死んでしまうんだ、遅かれ早かれ。
シドだって…。
ジミヘンだって…。
ジャニスだって…。
みんな若くして、死んでしまったんだ。
そんなことばかりが、頭を過ぎる。
生きていても仕方ない。死のうと思うが、以前、死ねなかったことを、思い出す……。
何もできないまま、何者にもなれないまま、のうのうと生き恥を晒し、カゲロウや蛍みたいに、短い生涯の【終わり】を待つだけ……。
もう、動く気力すらない。ただ、カセットデッキだけが、大好きなROCK‘N‘ ROLLを、オートリバースで聴かせてくれていた。
何故か、涙が止まらなかった。
『誰か助けてくれ……。なんとかしてくれ……。』
泣き言が、口を突いた。【薬がくれるお土産】は、遅かれ早かれこんなもの……。すべては、自業自得……。そう、自業自得なんだ……。
過去に友達が、薬で何人も死んだ。こうなることは、とっくに学習してるはずなのに……。
このまま終わりたくない。でも、たしかに見える【死の影】が……。
襲って来るんだ、【孤独感の恐怖】が……。
カセットデッキから聴こえる、ROCK‘N‘ ROLL……。
生まれて初めて、これまでの生き方を、【痛烈】に、悔やんだ。
もう、身も心も、ボロボロになっていた。
くたびれきっていた。
第四章、完。