第八章ガンナーとカードの魔術師 | のんびりな日常

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「ねぇ.真子」

「なぁに?マーフェイ」

「このゲームの参加者って
みんな自分勝手な
願いばかりなのかな…」

姫乃の家を出た
マーフェイはその後
仲間の真子と一緒に
昨日の夜.自分が
襲われた場所に来ていた。

「さぁ?私にはわからないなぁ」

真子はニコリっと笑い
マーフェイの問いに答えた
黒髪の長髪の
彼女の名は新条真子
マーフェイと同じく
このゲームの参加者であり
マーフェイのパートナーとして
一緒に行動している。

「ここで戦った彼女は
きっと.周りの事なんて
考えてない…そして
僕も彼女と同じ…」

マーフェイは肩を
小さく震え一言.一言
重苦しく呟いた。

「そんな事ないよ」

真子はそんな彼女の
震えた肩を優しく
自分の胸へと抱き寄せる。

「マーフェイはずっと
その事について
悩んですごく
苦しんでいると思うな」

「だけど…」

「だけど.じゃないよ
確かに.マーフェイは
ある願いを叶えようと
この戦いに参加したよ
でもね.私はマーフェイとその彼女が同じとは
思えないな…だって
マーフェイは誰かの事
思って.ずっと悩んでいるでしょ」

「うん…」

「だから.違うよ」

「……ありがとう真子
本当.真子って姉さんみたいだ」

「そうかな?」

真子はマーフェイの話に
クスリっと笑った。

「でも.私もこのゲームの
参加者だよ」

「うん.でも…
真子の願いは他の人と
違う願いな気がする…」

「そうなんだ」

「まだ.教えてくれないの…?」

「うん.まだ話せないなぁ
ごめんね.マーフェイ」

「ううん.いいよ真子」

「じゃあ.そろそろ行こうか?」

「うん」

そして.二人はその場から去っていた。





一方.その頃.姫乃は

「ここかな…占いの館.柊って」

一人.イオから教えてもらった
場所に足を踏み入れようとしていた