第六章消えた少女の謎…。 | のんびりな日常

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ピンポーン!!ピンポーン!!

朝から誰が
風川雪矢の家の
何度もインターフォンを
鳴らしている。

「なんだ?こんな朝早くから」

家主の雪矢は
何度も鳴る
インターフォンに
顔をしかめる。

「雪矢さん俺が出ます」

そう言って玄関に
向かったのは
夕陽と同様雪矢の家に
居候している。
三月イオである。

どうやら.彼は雪矢の
知り合いらしいが
今のところ謎が多い

ちなみに姫乃が
勤めている.新聞社の
編集長であり
彼女の上司でもある。

「はい?」

イオはインターフォンに出た

そしたら.すごく焦った声が

『あ.イオ』

「姫乃かい?」

イオはインターフォン越しから
姫乃に話しかける。

『うん.ねぇ?夕陽いる?』

「夕陽はまだ寝てるが」

『ごめん.今すぐ起こして』

「え?あぁ…わかった
とにかく今.開けるから
玄関に上がって」

『うん…』

そして.イオが
夕陽を起こしている間
姫乃はリビングの
ソファーに座って
俯きながら何も言わなかった。

「どうしたんだ?こんな
朝から」

雪矢はソファーに座っている
姫乃に温かいミルクティーを
差し出す。

「ありがとう.雪兄
それと詳しい話は夕陽が
起きてから話すよ」

姫乃はミルクティーが
入ったティーカップを
受け取り.一口飲んだ

だが.その顔は曇っていた。

「わかった.じゃあ
夕陽が起きた後に
ゆっくり話を聞くな」

そう言いながら雪矢は
姫乃の隣に座った。

「ありがとう」

それから数分後
夕陽が少し寝ぼけながら
起こしに行ったイオと
一緒にリビングに来た

そして.二人もソファーに
座る。

「なんだ…?姫乃
こんな朝から…」

夕陽はじゃっかん
機嫌が悪かった。

「夕陽!!マーフェイが
いなくなった」

けど.姫乃はそんな彼には
気にもせず
朝の出来事を話す。

「え…っ?それは本当か?」

姫乃一言に夕陽は
すごく動揺してる。


「うん.朝.起きたら
いなくなっていたんだ
どうしよう.夕陽
まだ.マーフェイ
動けない状態なのに…」

姫乃は頭を抱え俯いた。

「動けない状態…?
それはどうゆう事なんだ?」

「俺も何が起きたか
全くわからないんだが…」

昨日の出来事を知らない
雪矢とイオは
姫乃と夕陽の話に
ついていけなかった。

「ごめん.実はね…」

姫乃は昨日の出来事を
二人に話した。

「イオ.姫乃の話を聞いて
俺.二年前の事の出来事を思い出したんだが」

「…似てますね.あのゲームに」

「ゲーム?」

「あぁ.姫乃はある
チェーンメールの
都市伝説を聞いた事あるかい?」

「チェーンメールの
都市伝説?」

「フッと携帯にこんな
内容のメールが届くんだ
『あなたが全てを
代償にしても叶えたい
願いがあるのなら
魔法戦士としてこの戦いに志願してください』ってな」

「それ.聞いた事ある」

「まさか…」

その時だった.さっきまで姫乃達の話を聞いていた
夕陽が
顔を真っ青にさせ
ポツリっと呟く

「夕陽?どうしたの?
すごく顔色悪いけど」

夕陽の様子を見た姫乃は
不思議な表情で彼を
見つめている。

「いや.なんでもない…
悪い.姫乃.ちょっと
具合が悪くなったから
部屋に戻るわ」

そう言い残し夕陽は
その場を立ち上がり
自分の部屋に戻っていた。

「どうしたんだろう夕陽」

姫乃は心配そうに夕陽の
後ろ姿を見送った。

「夕陽に関しては
しばらくほっといた方がいい」

雪矢は心配してる
姫乃の肩を
優しくポンっと叩いた。

「うん.わかった…」

「じゃあ.話を
戻させてもらうな
この都市伝説は本当の事なんだ」

「え…う…そ?じゃあ
マーフェイは…」

「このゲームに参加している
可能性があるな…
前に彼女と似たような
怪我をした子に
会った事ある…姫乃」

「何.イオ」

「今から.このメモに
書かれた場所に
向かってくれないか?
きっと.マーフェイって
子を
見つける鍵になると思うんだ」

イオは一枚の名刺を
姫乃に渡す。

「占いの館.柊?」

「あぁ.古くから知り合いで
表では占いの店をしていて
裏では色んな情報を
集める凄腕の情報屋なんだ」

「へぇ.確かに
ここに行ったら何か
手掛かりがありそう」

姫乃はマーフェイへの
思いを
胸に占いの館.柊へと向かった。



別の場所にて


「ロラン様.再びあのゲームが
動き出したようです…」

「そっか…夏季ちゃんに
とって
忌々しい気持ちじゃない?」

「はい…」

「そうだよね.俺も
時々.あの事について
考えてしまうんだ…」

「ロラン様…」

「今回は二年前みたいな
惨劇にならないでほしいね」


「そうですね…」




それぞれの戦いが
今.始まる…。