うわさ | のんびりな日常

のんびりな日常

マイペースな不定期ブログ

「今日は本当に悪かったな」

「ううん.大丈夫
それにしょうがないよ
お店.人手がいなくって
困っているんだから」

今日は久しぶりに
ユウちゃんとデートで
映画館に行く予定だったんだけど

急にバイトの人手が
足りないから
今日.出てくれって
ユウちゃんの携帯に連絡がきて
残念だけど今日のデートは中止になっちゃたんだ。

で.今.私は
ユウちゃんの働く姿を
目に焼きつけようと
大好きな彼が働く
コンビニに来てます。

「ったく.まさか
今日に限って.バイトの子が
風邪で休むなんて
ついてないな…」

ユウちゃんはボソリっと
ボヤキやいている。

「本当にそうだよねー
あ.そうそう.せっかく
ユウちゃんのバイト先に
来たから
ついでにミラノちゃんの家に
行ってこようって思ってるんだ」

「そっか.そういえば
ここからミラノの家
近いんだよな」

「そうそう.それに
今日.お客さんが来るんだって
だから.ミラノちゃんの家に
突撃!!訪問!!しちゃおうかなって
思っているんだ。
私が作ったチーズケーキとサンドイッチを持って」

私はサンドイッチと
チーズケーキが入った
袋をユウちゃんに見せた。

「へぇ…ミラノの家に
お客さんが来るんだ」

「うん.なんか昔からの
友人だって
確か…名前が…
ハジ.ネオン.ザックス
アビスって変わった
名前だった気がする」

「ザックス…?なんか
どっかでそいつの
噂を聞いた事あるような…」

ユウちゃんは私の話に
うーんと何かを思いだそうと
考え込んでいる。

「噂…?」

「あぁ…って悪い
そろそろ仕事に戻らないと」

ユウちゃんはつけている
腕時計を見て呟いた。

「了解ですお仕事頑張ってね」

私は仕事に戻る
ユウちゃんに
敬礼のポーズをとった

「あぁ.サンキュ」

そう言ってユウちゃんは
私の頬に軽くキスをして
仕事へと戻っていった。

「さて.私もミラノちゃんに飲み物を買っていこうと」
私は軽い足取りで
ドリンクコーナーに向かった。

「あ.奈都緒ちゃんと
恭太郎君」

私は友達の姿を見つけて
二人に声をかけた

「あ.真子さんお久しぶりです」

恭太郎君は私に対して
優しい笑顔で返事をしてくれたけど

もう一人の奈都緒ちゃんは…。

「お前.店内でいちゃつくのは
やめろ」

と.ちょっと不機嫌な様子
「まぁまぁ.結城
でも.それにしても
本当に真子さんと笹川さんって
仲が良いですね」

「うん!!私とユウちゃんはもう!!ラブラブなんだよ」

「そうなんですかぁ
いいですね恋人同士
仲が良いなんて」

恭太郎君はニコっと
笑っている。

でも.それに比べ奈都緒ちゃんは
すごく不機嫌そうな顔で
ジュースをカゴに入れている。

あはは…そういえば
奈都緒ちゃんって
すごくヤキモチ焼きだっけ…?

あまり.恭太郎君と話したら
奈都緒ちゃん可哀想だよね。

あ!!そうだ!

「ねぇ.恭太郎君」

「なんですか?真子さん」

「私.久しぶりに
奈都緒ちゃんとお話したいから
ちょっと別の場所に
行ってくれるかな?」

「結城とですか?もちろん 良いですよ。
じゃあ.結城.俺
外で待っているから」

そう言って恭太郎君は
私達の前から去っていった。

「……なんだよ話って」

奈都緒ちゃんは
不機嫌ながらも私に
聞いてきた。

「大丈夫だよ.今日は
真面目な話だから」

私は少し声のトーンを
落として奈都緒ちゃんに
話しかける。

「真面目だと…?」

「うん.ねぇ.奈都緒ちゃん ザックスって言う人の
噂.聞いた事ある?」

「ザックス…?
聞いた事ないなぁ…」

「そっか.奈都緒ちゃんなら何かわかるかなって
思ったんだけな」

「悪いな力になれなくって」

「ううん.いいよ
やっぱり直接会って
その人がどんな人が
調べてみないと駄目だね」
「…お前って怖いもの
知らずだな」

奈都緒ちゃんの言葉に
私は笑った。

「そんな事ないよ私も
怖いものはあるよ
でも.友達が傷つくのは
嫌だから.なんだって
やろうとするんだよ
まぁ.お節介焼きな性格なんだよ」

「…その性格のせいで
私は散々な目にあったんだけどな」

奈都緒ちゃんはギロリと
私を睨んでる。

「奈都緒ちゃん怖い~」

「嘘つけ」

「じゃあ.私そろそろ行くね」

「あぁ」

私はドリンクコーナーから冷えたオレンジジュースを取り出し
レジへと向かった。

そして.ジュースを買った私はその足でミラノちゃんの家に
向かった。

ピンポーン

目的地に着いた私は
私はミラノちゃんの家の
インターホンを鳴らした。

『はーい』

しばらくすると友達の
明るい声がインターホン越しから
聞こえてきた。

「今晩はぁ~新条真子の
突撃!!訪問です」

『真子ちゃん!?ちょっと
待ってて.今開けるから』
それからしばらくして
ミラノちゃんは家のドアを開けてくれた。

「いらっしゃい.どうしたの今日.ユウとデートじゃ
なかったの?」

ミラノちゃんは
すごく驚ている。

「ユウちゃん急に
バイトになっちゃって
デートは中止になったんだ」

「そっか…それは残念だったね
でも.来てくれて嬉しいよ」
ミラノちゃんは満面の
笑顔で私の手を引っ張り
リビングまで案内してくれた。

リビングに行くと
葉月ちゃんの他に
知らない男女四人が
座っていた。

きっと.この子達が
ミラノちゃんの友達だね。
「あ.紹介するね
黒髪の長髪の子が
ハジだよ」

「よろしゅう.真子はん」

ハジ君は頭を小さく下げ
私に挨拶してくれた

「で.隣に座っている
金髪の子がザックスだよ」
「よろしくな」

この子がザックス君かぁ
見たところちょっと
ヤンチャそうだけど
別に危害はなさそうだなぁ…。

「で.銀髪の女の子が
ネオンちゃん
その隣に座っている
女の子が水色の髪の子が
アビスちゃんだよ」

「よろしく!!真子ちゃん」

「よろしくお願いしますわ」
ネオンちゃんは元気よく
アビスちゃんは丁寧に
挨拶してくれた

やっぱり.ユウちゃんが
言っていた話は
気のせいだったのかな?

「ネオンちゃん.アビスちゃん
ハジ.ザックス
この子は新条真子ちゃん
私の大切な友達だよ」

「今晩はぁ~改めて
新条真子でーす
みんな.よろしくね」

「よろしくお願いいたします
新条さん」

「いやだなぁ.アビスちゃん名前で呼んでよ」

「じゃあ.これから真子ちゃんと
呼びますわ」

「了解.私もアビスちゃんって
呼ぶから」

「わかりましたわ」

「あ.そうそう!!
私ねチーズケーキと
サンドイッチを持ってきたんだ」

私はテーブルに手作りの
チーズケーキとサンドイッチを並べ
葉月ちゃんの隣に座った。

「私もお菓子を焼いてきたですわ
よろしかったらどうぞ」

「わぁ.ありがとう」

私はマフィンをもらい
一口食べた
アビスちゃんが作った
マフィンは甘くて
すごく美味しかった。

「美味しい!!アビスちゃんって
すごく料理作るの
上手だね」

「ありがとうございます
真子ちゃんこそ
サンドイッチすごく
美味しいですわ」

「ありがとう!!」

「ねぇねぇ.真子ちゃん
ミラノもカナッペ
作ったんだよって言ってもすごく簡単なやつだけど」

「へぇ.ミラノちゃん
頑張ったんだね」

「えへへ」

私はミラノちゃんが
作ったカナッペを一つ
食べた。

「うん!!美味しい」

「本当!!」

ミラノちゃんはすごく
嬉しそうな顔で私を
見つめている。

「本当だよ」

「やったぁ.真子ちゃんに
誉めてもらえた」

「本当に美味しいよ
ミラノちゃん」

ネオンちゃんも
ミラノちゃんが作った
カナッペを食べている。

「本当にですわねネオン
ミラノちゃん.変わりましたね
昔は料理出来なかったですのに」

「えへへ.素敵な料理の先生がいて
その人に教えてもらったんだ」

きっとその先生って博武君の事だね。

「そうなんだ.なんだよ
言ってくれたら
俺も教えたのに…」

その時だった
ザックス君の一言に
ハジ君とアビスちゃんと
ネオンちゃんの表情が
変わった。

あれ?どうしたんだろう
三人とも

「へぇーザックス
料理出来るんだ
今度教えてもらおうかな」

「いやいや.ミラノちゃん
ザックスに教えてもらうより
アビスちゃんに教えて
もらった方がいいよ」

「ネオン.何言ってるんだよ」

「だって.ザックス
人に教えるの下手そうだし」

ネオンちゃんはすごく
脂汗を流しながら
ザックス君に話している。

「そうやで.ザックス
あんさんは人に教えるのには
むいてないで」

「そうか?」

「そうですわ.人に
教えるのってすごく
難しいのですわよ」

あぁ.そうゆう事かぁ
三人の反応を見ていたら

ユウちゃんが言っていた
噂の事がわかった気がした。

なぁんだ.そんなに
深く考える事じゃなかったんだ。

私は周りの風景を見て
クスリっと笑った。

「真子ちゃんどうしたですか?
笑って」

葉月ちゃんは笑っている
私を見て不思議そうな顔をしている。

「なんでもないよ葉月ちゃん」

「ねぇ.せっかく真子ちゃんも
来たし
いつものやりますか」

「そうですね.ミラノちゃん今日はネオンさん達もいますし」

「そう思って実は…
準備していたんだ」

私はバックから数本の
割りばしを取り出した。

「じゃーん!!第一回
チキチキ!!王様ゲーム!!」

やっぱりお泊まり会と
いったらゲームでしょ

ユウちゃんと一緒に
いれないのは残念だけど

今日は楽しい日になりそうだなぁ…。